「布団を干すたび嫌がらせしてくるお向かい。目当ては結局...」(兵庫県・40代女性)
隣近所がみんな「いい人」なら、それでいい。だが現実問題、どうしても「やな人」とかち合ってしまう......ということは、往々にしてある。
兵庫県に引っ越してきたQ子さん(40代・主婦)の場合、お向かいさんがどうにも付き合いづらい相手だった。このまま憂鬱な毎日を送るのか――と思いきや、Q子さんは「ある方法」でそこから抜け出すことに成功した。さて、その方法とは?
祖父母の土地を継いだのはいいけれど...
最近、元々祖父母が暮らしていた現在の街に引っ越してきました。
祖父母の家は2人が亡くなって以来、一時空き家になっていたのですが、そのまま放置しておくのもどうかということで、家を建て替えて私達一家が暮らす事になったのです。
工事前にはご近所の方に粗品を携えてご挨拶に回ったのですが、お隣さんを始め皆さん気さくでいい人でした。これなら、いい環境で暮らしていけると思っていたのですが......4か月後。
新居が完成し新生活が始まったある日、2階のベランダに布団を干していると、路地を挟んで向かいに住んでいる70代の奥さんが庭に出ていました。そこで、
「おはようございます。良いお天気ですね」と声を掛けました。ところが返ってきたのは、
「高い所から偉そうに」
との返事。初めは何のことだか意味が解りませんでした。続いて「家が新しいと自慢したいの?」。そう言い捨てると、さっさと家の中に入ってしまいました。
「あ~うるさいうるさい!」と金切り声
ただ布団を干していてたまたま挨拶しただけなのに、なんでこんなことを言われなくては......と不快な気分になったのは言うまでもありません。
しかしその後も布団を干すたびごとに、奥さんはわざわざ庭先まで出てきて「あ~うるさいうるさい!」「埃が飛んできて大変」と金切り声で叫んだり、大きな空き缶を叩いてガンガン鳴らしたりしてきました。
こちらとしては布団を取り込むときも払う程度で決して迷惑になる程、埃をまき散らしているわけでもありません。普段は道ですれ違う事も、買い物先で会う事もないのでいいのですが、布団を干すときにはどうしても顔を突き合わす羽目になります。せっかく引っ越してきたのに......一時はすっかり憂鬱になってしまいました。
無視してもよかったのですが、やはりこれから長く暮らすわけですから、一度きちんと話がしたいと思い、菓子折りを持ってお向かいへ行くことにしました。「ご迷惑になっていたようで済みません」と頭を下げると、意外にも奥さんは満面の笑顔。「そんなつもりじゃなかったのに~」と言いつつ菓子折りを大事そうに受け取り、
「初めからいい人だと思ってたのよ」
なんだこれ、物を渡すと「いい人」なんだ。ばかばかしいとは思いましたが、煩わしい事が無くなるならその方がいいや、と割り切ることにして、それからは野菜や頂きもののおすそ分けをせっせと貢いでいます。おかげさまで、あの金切り声はそれ以来聞いていません。
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