「布団を干すたび嫌がらせしてくるお向かい。目当ては結局...」(兵庫県・40代女性)
「あ~うるさいうるさい!」と金切り声
ただ布団を干していてたまたま挨拶しただけなのに、なんでこんなことを言われなくては......と不快な気分になったのは言うまでもありません。
しかしその後も布団を干すたびごとに、奥さんはわざわざ庭先まで出てきて「あ~うるさいうるさい!」「埃が飛んできて大変」と金切り声で叫んだり、大きな空き缶を叩いてガンガン鳴らしたりしてきました。
こちらとしては布団を取り込むときも払う程度で決して迷惑になる程、埃をまき散らしているわけでもありません。普段は道ですれ違う事も、買い物先で会う事もないのでいいのですが、布団を干すときにはどうしても顔を突き合わす羽目になります。せっかく引っ越してきたのに......一時はすっかり憂鬱になってしまいました。
無視してもよかったのですが、やはりこれから長く暮らすわけですから、一度きちんと話がしたいと思い、菓子折りを持ってお向かいへ行くことにしました。「ご迷惑になっていたようで済みません」と頭を下げると、意外にも奥さんは満面の笑顔。「そんなつもりじゃなかったのに~」と言いつつ菓子折りを大事そうに受け取り、
「初めからいい人だと思ってたのよ」
なんだこれ、物を渡すと「いい人」なんだ。ばかばかしいとは思いましたが、煩わしい事が無くなるならその方がいいや、と割り切ることにして、それからは野菜や頂きもののおすそ分けをせっせと貢いでいます。おかげさまで、あの金切り声はそれ以来聞いていません。