知っていれば安心! 住宅地に「トド」がいたときの対処法
千葉県山武市の九十九里浜にトドが出現して大騒ぎとなったのは、11月上旬のことだった。オホーツク海など北の海に棲息するトドが、なぜ房総半島までやってきたのだろうと、ずいぶん話題になったものだ。結局は捕獲され、傷の治療のため鴨川シーワールドに引き取られていった。
2014年11月24日、今度は、北海道斜里町の住宅地の中に、野生のトドが出没した。海岸ならともかくも、数百メートルも離れた内陸の道路で発見されたという。イワシを追って来たものと思われるが、住宅地にまで姿を見せた例はないとのこと。
ツイッターには、立ち会った人の報告が寄せられている。
斜里港近くの街路にトドが! pic.twitter.com/23Ma8nMgIg
— あかしのぶこ (@gonnobuko) 2014, 11月 24
しかし、トドのような動物と、いきなり街中で遭遇したら、どうしたらいいのだろうか。何しろ相手は体重150キロ近い巨漢。いざというときの対策は――
知床自然センターのブログには、その時の様子がレポートされている。
今回、トドは慣れない陸地に疲れたのか、すでに道路でぐったりしたという。そこで毛布をかぶせて軽トラックの荷台に載せ、海岸まで移動して、砂浜で毛布を外した。砂浜でしばらく立ちすくんだ後、ようやく海に気付いた様子で、自ら海に向かい、ゆっくりと沖へ泳いでいったとのこと。
斜里警察署、漁協職員、斜里町役場職員、知床博物館学芸員、知床自然センター職員、町民有志による共同作業だったようだ。この様子を撮影した知床博物館の動画が、YouTubeでも公開されている。
2014トト?が市街地に出没
いかがだろうか。......とりあえず、トドに遭遇したら警察なり役場なりに届けるのが一番安全そうだ。