北海道発のキャラはなぜ「戦闘力高そう」なヤツが多いのか
「試される大地」だからこそ?
ゆるキャラといえば、メロン熊などと同じく熊をモチーフにした熊本県の公式キャラ「くまモン」が有名だが、九州地方に熊がいないこともあって、どこかおっとりしている。少なくとも、メロン熊と比べればその迫力の差は一目瞭然だ。
雄大な自然で多くの観光客を魅了する北の大地。夏と冬の温度差が大きく、真冬の内陸部はマイナス20度を下回ることも珍しくない。その自然の厳しさは、ネット上でも「試される大地」(元々は観光PR用のフレーズなのだが...)と揶揄されることがしばしばだ。野生動物の種類・数も豊富で、ヒグマやエゾシカ、キタキツネは道全域でしばしば目撃される。
アイヌ民族は、氏族ごとに特定の動物を守り神(トーテム)として奉じ、結束して厳しい自然環境の中で生きてきた。これと比べるのはさすがに的外れかもしれないが、北海道のゆるキャラの力強い姿には、「試される大地」だからこその豊かな生命力が息づいているようにも見える。