関西の人気住宅地「香芝市」は、バスの便が問題です
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年10月20日放送で「公共交通空白地域」について取り上げていました。
みなさんは「公共交通空白地域」という言葉をご存知でしょうか?
公共交通空白地域は国土交通省の定義によると、鉄道駅が半径1km以内になく、路線バスのバス停が半径600m以内にない地域のことで、日本国内の人が住むことのできる土地の3割にあたると言います。
この地域に住む人は2005年の時点で242万人で、空白地域は現在も拡大していて人数も増加しているのだそうです。
その原因の一つが、"相次ぐ路線バスの廃止"です。
路線バスは、民間事業者のおよそ7割、公営事業者のおよそ9割が赤字というキビシイ状況にあります。
その一方、関西のある地域で、過疎地域ではないのに路線バスが少なく不便な状況があると言います。
不便な交通事情の奈良県香芝市で新たな交通形態
その地域は奈良県香芝市。
大阪近郊の住宅地として人気があり、人口増加率も順調に上がっている地域なのですが、交通事情はというと、市内にJRと私鉄の駅が合わせて8つあるのですが、そこにたどり着くための路線バスが少ないのです。
そこで市が試験導入したのが「デマンド交通」。
デマンド交通とは、電話予約など利用者のニーズに応じて柔軟な運行を行う公共交通の一形態で、乗り合いタクシーのようなもの。
家まで迎えに来てくれて、行き先も細かく指定してくれる利点があり、運賃も香芝市内のみの運行ですが1回200円とリーズナブルです。
事前登録と事前予約が必要ですが、高齢化社会の進む香芝市では"新しい市民の足"として定着しつつあります。(ライター:ツカダ)