兵庫県が自転車保険「義務化」に踏み切った背景
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2014年10月22日放送で「自転車保険」について取り上げていました。
自転車と歩行者の事故は年々増えていて、自転車側が高額な賠償を請求されるケースが相次いでいるといいます。
そんな中、兵庫県が全国に先駆けて自転車保険の加入を義務付ける条例案を提出することを表明しました。
すでに自転車を持っている人には努力義務で保険に入るようにお願いするとのことで、早ければ2015年2月の議会で条例案を提出したいとしています。
兵庫県は今後、保険会社を公募して年間1500円から2000円程度の保険料で被害者に払う賠償金を補償する自転車保険を"新設"して、自転車販売店にお客さんへの加入を勧めてもらうことなどを検討しているそうです。
兵庫でも増えている自転車と歩行者の事故
兵庫県内での自転車と歩行者の事故は、2013年までのこの10年間でおよそ1.9倍に増えました。
ですがその一方で保険の加入率はわずか約24%というのが現状です。
2013年7月には、60代の女性を自転車ではねた少年の保護者に9500万円の賠償を命じる判決が出ました。
もし、自転車保険に加入しておらず加害者に支払い能力がない場合は被害者が救済されないという問題も生じるのです。
今回の自転車保険義務化の条例案ですが、あくまで保険加入者の増加が目的で罰則は設けないとしていますが、全国各地でも自転車事故の高額賠償ケースが増えている昨今。
自治体が率先して自転車保険に入りやすい環境を整えてもらえるなら、保険に加入する側にも嬉しいかもしれませんね。(ライター:ツカダ)