偏差値75の名門高校にしかないある「部活」
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2014年10月24日放送のニッポンど真ん中遺産のコーナーで、日本唯一の部活である歌劇団を紹介していました。
日本唯一 ちょっと変わった演劇部
名古屋市東区の東海高校は偏差値75という言わずと知れた進学校ですが、こちらには日本唯一の部活があるそうです。
校内を覗かせていただくと、歌って踊る男子高生がいます。
2年生の鈴木健介くんにお話しを伺ってみると「演劇部なんですが"カヅラカタ"という名前で活動しています」とのこと。
なんと男子版宝塚歌劇団をやっているのだとか。男女逆転だから「タカラヅカ」を逆から読んで「カヅラカタ歌劇団」だそうです。
団員は21人で、2年生の鈴木くんは団長を務めます。
高校生以外に中学生の団員もいるそうで、もともと12年前に文化祭を盛り上げるために結成されたとのことで去年ついに部活動に昇格しました。
母親達も総動員!夢の大舞台いよいよ本番!
今年も公演が行われ、ヒロイン演じる団長の鈴木くんはムダ毛も処理する徹底ぶり。メイクは団員の母親達は総動員で、約2時間かけて施されます。
今回彼らが演じるのは、宝塚歌劇団100周年記念ミュージカル「ナポレオン」です。
団長の鈴木くんはヒロインでナポレオンの妻ジョセフィーヌを、副団長の林佑志郎くんと鈴木伶偉くんは主人公ナポレオンを演じます。
この日会場に詰めかけた観客はおよそ1500人で、まさに大舞台です。団長の鈴木くんは裏声を使い、見事に演じ切りました。
舞台裏では宝塚歌劇団さながらの衣装の早着替えも。この衣装も母親達で協力して100着以上の古着をリメイクして使用。古着とは思えないほど豪華な衣装となっています。
あの人も見ていた!大成功の舞台 感想は?
団員の皆さんの練習の成果と、影でフォローする親や演技指導を行った先生方、みんなの努力で舞台は無事フィナーレを迎えました。
実はこの公演には宝塚歌劇団の演出家でもあり、今回彼らが演じた「ナポレオン」の脚本を手がけた小池修一郎さんがお忍びで駆けつけていました。
「ずっとカヅラカタ歌劇団のことは聞いてはいました。どんなものなんだろうと思って駆けつけてきました。本当に一生懸命やっていて感動したし、男だけで芝居、歌劇をやるということを受け止めているところに大変好感を持てました」とのことでした。
最後に団長の鈴木くんにお話しを伺うと、「みんな頑張ってくれて、いい思い出ができました」とのこと。「公演終わっちゃったけど、明日から何するの?」との問いには「studyですね」との回答で、さすが有数の進学校の生徒さんだけありますね。
勉強にもそれ以外にも、一生懸命頑張る姿は親でなくとも応援したくなります。(ライター:神谷祐美)