人口減にあえぐ和歌山に、イオンモールはいかに切り込んだか
屋上にはカーディーラーも
屋上階は駐車場になっているが、その1角にベンツやBMW、TOYOTA、SUZUKIと国内外の4つの自動車メーカーのディーラーが集まっている。斬新な試みだ。
店内を歩き疲れて休む場所を探していると、噴水の出る広場で子供たちがキャッキャとはしゃいでいた。買い物だけではない空間があるのも同モールの強み。
何でも揃っていそうな同モールだが、意外なことに家電量販店は入居していない。その代わりスーパーのイオン3階には家電売場がある。
イオンりんくう泉南ショッピングセンターとテナントを分散させるためらしいが、家電量販店がネット通販に押され、呼び水として弱くなっていることが影響していないだろうか。アパレル専門店の充実ぶりと比較すると寂しい印象は否めない。
和歌山での成否は未知数とはいえ、今後地元で大きな存在感を発揮しそうな同モール。駆け足の見学だったが、次に和歌山を訪れることがあれば必ず再訪したい。
一通り歩き回って駅に戻るとき、レストランストリートで1組の家族(若い夫婦と子供2、3人)とすれ違った。そのうち男児は「キン肉マン」のラーメンマンと同じヘアスタイルで、顔は亀田3兄弟に似ていた。どこから来たのか......。