ただでさえ迷宮の大阪/梅田エリアが新駅誕生でさらにカオスなことに
JR大阪駅は、1日の乗車人員が約43万人もある日本トップクラスのターミナルだ。新幹線こそ乗り入れていないものの、京都線・神戸線・大阪環状線・桜島線・阪和線・大和路線や西日本各地に向かう特急が絶えず離発着している。
これに対して梅田駅は、阪急電車と阪神電車、市営地下鉄御堂筋線のターミナル名だ。また御堂筋線の梅田~難波間のバイパスとして建設された地下鉄四つ橋線は「西梅田」、大阪/梅田エリアをかすめるように通る地下鉄谷町線は「東梅田」という駅名になっている。この地下鉄3駅は地下11.6~13.3メートルと深さは大して変わらず、運賃上も同一駅扱いとなっている(ただし乗り換え時間は30分以内)。
さらにJR大阪駅から南に約500メートル離れた場所に、1997年に開通したJR東西線北新地駅がある。東西線はJR尼崎~京橋間のバイパス路線で、大阪駅と北新地駅は定期券などで同一の駅と見なされる。改札は別々だが、条件を満たせば乗り継げる特例がある。
これらの駅は地下街・通路でつながっているのだが、「日本最大級の迷宮」「梅田ダンジョン」と揶揄されるほどややこしい構造になっている。