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イスラエル大使も注目! 徳島・剣山に「ソロモンの秘宝」が眠っているって本当?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.09.08 19:44
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徳島県の剣山(つるぎさん)は、四国山脈を見渡せる高峰として登山客に人気のスポットだ。荘厳な山の様子に畏怖の念を感じる人もいるだろうが、山岳信仰の対象でもあった剣山は、古くから様々なミステリーに彩られている。その中で最もスケールの大きな説は、「古代イスラエルの王・ソロモンの秘宝」が当地に眠っているというもの。

剣山(PhoTones_TAKUMAさん撮影、Flickrより)
PhoTones Works #5095

2014年9月6日、シンポジウム「剣山に隠された古代ユダヤと日本創生の秘密」が徳島県つるぎ町の就業改善センターで開催された。
7日の徳島新聞が報じたところによると、最初に月刊誌「ムー」編集長の三上丈晴さんによる講演があり、ソロモンの秘宝とはアーク(聖櫃)と呼ばれる箱に納められた石版、つぼ、杖の3点で、古代イスラエルから日本に渡来し、今なお剣山に眠っているとする説を展開。
根拠として、剣山本宮例大祭が行われる7月17日は旧約聖書で重要な日と位置付けられることや、例大祭で用いるみこしの形や大きさがアークに類似しているとされる点を挙げたという。

日本人とユダヤ人は祖先が一緒!?

聖書に記されているイスラエル人が古代日本にやってきた!? しかもユダヤ人国家滅亡後に行方が分からなくなったと言われている「アーク」が剣山に納められている!? なにをアホなことを言っているんだ――と思う人は大勢いるだろう。しかし剣山-ソロモンの秘宝埋蔵説を唱えている人はほかにもいる。

ホテルニューオータニ初代ワインソムリエで、現在は熱海市でイタリアンレストランを経営する栗嶋勇雄さんは、30年以上にわたり言霊学と「古事記」「聖書」、そして四国・剣山について学び、その成果を著書「四国剣山に封印されたソロモンの秘宝」(学研)にまとめている。

この考えのベースとなっているのは、日本人とユダヤ人(イスラエル人)は共通の祖先をもつという「日ユ同祖論」。日本の神社の構造や儀式の作法、年中行事、修験道の服装が似ているというもので、明治時代にやってきた英国商人が日本人とユダヤ人との共通点に気づき、唱え出したのがきっかけとされている。
前1021年頃に建国された古代イスラエル王国は前586年滅亡、12支族のうち10支族が国外に逃れて姿を消した。当時日本は縄文時代末期だったが、古代イスラエル人が日本に渡来したというものだ。

前イスラエル駐日大使も本気!

前イスラエル駐日大使のエリ・コーヘンさんは、2007年に放送されたテレビ番組「みのもんたの日本ミステリー!」で、日本の風習がイスラエルと極めて似ていることに驚いたと述べた。ソロモンの秘宝を探すため、コーヘンさんが徳島を2度公式訪問した様子は映像で紹介された。その結果、イスラエルとの共通点のあるものがいくつも見つかったという。

剣山-ソロモン秘宝説を唱える研究者の中には、四国八十八カ所の霊場もまた、剣山とそこに眠るアークを守護するための「結界」として設けられたという人もある。 これが本当なら世界史の常識を覆す大ニュースだが、どのようにして日本に辿り着いたのか、そもそもなぜ日本を目指したのか。すべては神のお導き――だとしても、不可解な点を挙げればきりがない。

地元が考えているのは「ゆるキャラを作ろう」

話をシンポジウムに戻す。パネルディスカッションでは伝説を観光振興に生かし、伝説にちなんだ土産品の開発や、ゆるキャラを作ることなどが提案されたそうだ。

剣山に封印されたかもしれないソロモンの秘宝。もし本当なら――つるぎ町は地域振興という問題をクリアするどころか、ユダヤの富豪が大挙して移り住む超高級住宅地になるかもしれない。その暁には、偶像禁止のユダヤ教とゆるキャラが奇跡のコラボをしちゃったりするのだろうか。

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