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名古屋メシVS大阪グルメ、東京人の舌をつかむのは?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.09.05 18:38
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「名古屋のでらうま」と「大阪のうまいもん」が一堂に会する食の祭典、「第2回 なごや・なにわ味巡り」が東急東横店で開催されている。

「なごや・なにわ味巡り」のチラシ(東急百貨店のウェブサイトより)

「なごや・なにわ味巡り」のチラシ(東急百貨店のウェブサイトより)

あの「ひつまぶし」や「矢場とん」、「あんかけスパゲッティ」のイートインコーナーもあるというではないか。
オールスターが勢揃い――これはもう行くしかない! 朝のミーティングの最中に会社を抜け出して、催事場のある東京・渋谷へ向かった。

東急東横店(以下の写真はすべて編集部撮影)

東急東横店(以下の写真はすべて編集部撮影)

おなじみ551蓬莱の豚まんも

会場に着いたのは午前11時過ぎ。東急東横店は渋谷駅と直結(というか合体)している。4階以上は比較的空いていて、杖を突きながら歩いている老婦人の姿がやけに多い。街の外を歩く若者と年齢層があまりにも違う。
渋谷は坂の街だけに、足腰の弱い人は駅周辺でないと買い物しづらいのだろう。渋谷駅再開発の理由がなんとなく分かった気がする。

本題に戻ろう。催事場のある西館8階は年配の男女であふれていた。入口には名古屋城を模した什器が置かれていて、なんだかワクワクさせられる。

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出展している業者は名古屋が13で大阪が16。数だけみれば大阪の方が多いのだが、存在感では名古屋が圧倒している。
というのもイートインコーナーはすべて名古屋グルメだからだ。大阪から参戦した中で気を吐いていたのが「551蓬莱」。金曜の午前11時過ぎの段階で30~40分待ちだった。土日になれば行列はさらに長くなるだろう。

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551蓬莱は5月にたらふく食べたので(「551」の豚まんを初めて食べた東京人の反応参照)、今回は名古屋3大グルメを全部食べてやろうと思った。

ピリ辛ソースのあんかけスパゲッティ

1食目はスパゲッティ・ハウス ヨコイの「あんかけスパゲッティ」。今ではあちこちのスパゲッティ専門店や喫茶店で食べられるけれども、ヨコイが1961年に生み出したメニューだ。

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筆者のほかに1組の客がいるだけだった。エビをトッピングした「エビネーズ」が見た目は美味しそうだったが、ほかのブースもまわることを考慮し、定番の「ミラカン」(通常サイズ)を頼んだ。

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注文して待つこと5分少々、出てきたあんかけスパは――麺は思っていたよりも太めだった。

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はじめて「あんかけ」という言葉を聞いたときは、ソースに水飴の類でも入っているから甘いのかと思っていたが、実物はピリ辛。舌がヒリヒリすることはあまりないけれども、ウエイトレスさんが何度も「お冷をおかわりしますか?」と尋ねてきた。
辛さの中に濃厚なトマトを感じる瞬間があった。そういえば食品メーカーのカゴメは名古屋が発祥。ひょっとして、あんかけスパの生まれる条件が愛知に揃っているのだろうか――。

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具はハム、ウインナー、ベーコン、ピーマン、オニオンなどが使われており、それぞれボリュームがある。いずれもコクのあるソースにマッチしていて、とくにソーセージはおいしく食べられた。ピーマンの臭味も薄くなっており、意外と子供向きかも。

第一印象は「スパゲッティ版の焼きそばみたい」――しかしながらソースはいろんな具材に合いそうで、トッピング次第で印象は変わりそう。やみつきになる人が多いのも納得だ。

これぞ名古屋めし!の矢場とん

続いて向かったのは矢場とんのイートインコーナー。こちらは5組ほど先客がいた。足を踏み入れるや否や味噌の匂いがした。
向かいのコーナーの八丁味噌から流れてきたのかもしれないが、「これが本場の匂いか~」と期待に胸が膨らんでしまう。

みそかつ丼1人前を頼んだところ、あんかけスパとは異なりあっという間に出てきた。丼に「矢場とん」のロゴがデカデカと入っているほか、割りばしやお手拭にマスコットキャラクターの「横綱ぶた」が描かれている。

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味噌かつは名古屋に限らず全国各地で食べられるけれども、矢場とんの味噌だれはとにかく濃厚。たっぷりかかっているのでご飯まで染み込んでいる。

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魅力はそれだけではなかった。カツは南九州から仕入れた豚肉を使っているそうだが、安い定食屋のカツと違ってペラペラしておらず、ふんわりとした柔らかさがある。それでいて脂分がいい感じに残っているから、歯ごたえもある。

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ご飯は水分を多く含んでいて、かなり柔らかい。ついでに書くと、添付の割りばしもしなっていた。一方で丼の底は少々深め。

壁に目にやると、いろいろな食べ方があるらしい。そのまま食べるもよし、からし、すりごま、唐辛子を書けるもよし。試しに添付のからしをかけてみると......甘かった味噌カツがガラッと変わった! これは期間中何度でも足を運びたくなる。

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大満足して矢場とんコーナーを離れた。
いよいよラストは「ひつまぶし」――と思ったが、お腹いっぱいで歩くのもつらくなってしまった。
結局、ひつまぶしは明日以降に持ち越すことに。ちょっとだけ店をのぞくと、3つあるイートインコーナーの中では最も混んでいた。早めに出かけた方がよさそうだ。

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会場にはスタンドコーナーも設けられていて、実演販売をしているメニューをその場で食べることができる。

腹いっぱいでなければ、名古屋コーチン手羽唐揚げにもチャレンジしたのだが......。己の不甲斐なさに呆れた。

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お土産を探している人におすすめしたいのが青柳総本家の「生ういろう」。店頭に並ぶ商品の種類は豊富で、選択に困ることはないだろう。

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アルコールなら大阪の地ビール「箕面ビール」はいかがだろう。世界のビールコンテストで金賞や銀賞を獲得している逸品だ。

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このほかにも、串カツやモダン焼き、天むす、きしめん、元祖たこやきなども販売している。

開催期間は9日(火)まで。最終日は午後6時で閉場なので要注意だ。

【出展業者およびメニュー一覧】
≪名古屋≫
[半ろく]いか姿焼き、えびせん各種
[カクキュー]八丁味噌
[大和屋守口漬総本家]守口漬
[丸幸水産]しらす干し
[地雷也]天むす
[両口屋是清]武将物語。両口屋是清の千なり
[浪越軒]鬼まんじゅう
[青柳総本家]生ういろう
[宮きしめん]半生きしめん
[名古屋コーチン旬菜 一鳳]名古屋コーチン手羽唐揚げ
[みそかつ 矢場とん]みそかつ丼
[名古屋なまずや]ひつまぶし
[スパゲッティ・ハウス ヨコイ]あんかけスパゲッティ

≪大阪≫
[551蓬莱]豚まん
[キャナレット]ジェラート
[大寅]天ぷら・かまぼこ
[菊の露本舗 菊多林堂]割板
[宇治園]宇治煎茶
[総本家 小鯛雀鮨 鮨萬]小鮨雀鮨・棒すし
[庵月]栗むし羊羹
[大阪くしよし本店]串カツ
[箕面ビール]地ビール
[味乃家]モダン焼き・お好み焼き
[たこやきの元祖 会津屋]元祖たこ焼き
[道頓堀 今井]きつねうどん
[丸福珈琲店]コーヒー
[石見食品工業所]ヘルメスとんかつソース
[伊勢屋商店]水茄子ぬか漬
[小倉屋山本]えびすめ

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