和歌山の珍名離島「ソビエト」めぐり、謎はさらに深まる...
まさかのソビエト復活にびっくり
若い人は驚くかもしれないが、40代以上の人は学校の授業で次のように習っていた。
「ソビエト連邦は、昔ロシアという国名だった」
日本人にとってソビエト連邦(ソ連)は怖い国家だった。戦後日本の仮想敵国で、北海道には自衛隊の戦車軍団が配備され、警察組織はソ連の政治工作を警戒していた。
1983年に大韓航空機がソ連防空軍の戦闘機により撃墜されたり、ソ連海軍太平洋艦隊の空母「ミンスク」が日本近海を航行したりしたときは日本中が脅威を感じたものである。
そんな超大国ソビエト連邦は1991年にあっけなく解体。もはや遠い昔の出来事かと思いきや、まさかこんな形で「ソビエト」が復活するとは。ネットユーザーからは驚きの声が相次ぐ。
「どういう経緯があればソビエトなんて命名されるんだ?」
「そんな名前にしたら国取りソ連が奪いに来るぞ」
「ソビエトが国名だなんて知っている奴減っていくんだろうな」
「曽比江島とか聳え島が そびえとう ソビエト とか?」
それにしても、領有権を主張するために付けた名前が(すでに崩壊したとはいえ)他国の名前というのは、なんとも皮肉な話だ。
ちなみに残念ながらなぜ「ソビエト」になったのかは、町役場の人でもわからないのだという。ただ、付近では「ソビエト」という名前の島はほかにもいくつかある、という話もツイッターでは出ている。興味深い証言だが、本当だとすればなぜ「ソビエト」が複数あるのか、謎はさらに深まる。あるいは、すでに忘れ去られた何らかの出来事が、かつて一帯で起きたのかもしれない。
和歌山県のすさみ町にソビエトって名前の島ができたという話題が共産趣味者の間で話題になったけど、親父曰くソビエトって名前の島はこの辺にもいくつかあって、実家のすぐそこにもあるらしい。すさみ町は僕のいる串本町より先見性あっていつも先んじられてるからまたやられたなあ。という感じらしい。
— 唐墨 (@karasumi742_g) 2014, 8月 4
今回、ちょっと変わった名前が命名された島はほかにもある。日本という国は本当に奥深い。
- 「坊主」(ぼうず)...鳥取県岩美町
- 「茶釜」(ちゃがま)...兵庫県新温泉町
- 「カラカサノイボ」...山形県酒田市
- 「カメ根」...静岡県下田市
- 「ヘソイシ」...青森県八戸市