金沢まで開業の北陸新幹線、その先は...小浜・湖西・米原、いい加減決めたら?
2014.05.02 15:00
福井「小浜」vs関西「米原」
(1)と(3)はフル規格、つまり新幹線用の線路を新たに敷くが、(2)フル規格とフリーゲージトレイン(軌間可変電車)――在来線の線路を活用し、富山・金沢~京都・大阪間を特急で走らせる2案がある。
●小浜ルート
[長所]大阪~北陸の最短ルートになる。嶺南へのアクセスが改善される
[短所]工事費は9000億円以上で、工期が長くなる。人口140万人の京都市は通らない
●湖西ルート
[長所]フリーゲージトレイン(軌間可変電車)なら建設費が最小限で済む。JR西日本が推している?
[短所]時間短縮にあまりならない。風の影響で運休が多くなる
●米原ルート
[長所]工費が3000億円程度で、名古屋からの客も取り込める
[短所]東海道新幹線が過密ダイヤのままでは乗り入れは難しい。乗り換え時間がかかると新幹線の意味は...?
東京~名古屋~大阪を結ぶリニア新幹線が早期に開通すれば、従来型の新幹線需要は大きく減るので、米原ルートでも東海道新幹線への乗り入れは可能になるだろう。しかし、リニア新幹線の開通はまだまだ先の話だ。
福井県は小浜ルートでの開通を強く求めている。北信越地区5県9市の市議会議長らでつくる北信越市議会議長会の定期総会が2014年4月24日に福井市のホテルで開催されたが、敦賀以西のルートについて小浜ルートで通すことを決議した。