ふなっしー推薦「船橋ソースラーメン」本場の味はやっぱり凄かった!
ふなっしーの地元船橋市に「船橋ソースラーメン」というご当地フードがあるのをご存じだろうか。
船橋ソースラーメンプロジェクトというウェブサイトによると、「花蝶」という店が開発した「ダイヤキ」というメニューがルーツで、現在市内の飲食店数軒で提供されているという。花蝶は船橋駅近くで営業していたが既に店を閉じた。
しょうゆでも塩でも味噌でもないソース味。幻のメニューと呼ばれる味を堪能するには船橋に行くしかなさそうだ。平日のお昼過ぎ、編集部は現地に向かった。
向かった先はJR船橋駅から徒歩5分くらいのところにある「大輦」。南口から海に向かってのびる表通りを約250メートル歩き、ツタヤの手前で左に曲がって300メートルほど進むと左手に見えてくる。さっきまでの喧騒がうそのような、静かな雰囲気の商店街の一角にあった。
現地に着いたのは午後1時30分ころ。店は正直狭かった。頼んだのはハムカツ付きのソースラーメン850円。トッピングなしなら700円で食べられる。
店内のテレビを見ながら10分ほど待っていると、「お待たせしました!」のかけ声とともにソースラーメンが目の前に出された。ハムカツを揚げるのに時間がかかっていたようで、ラーメンだけならでき上がりまでの時間はもっと短かったと想像する。
細く縮れた麺はどことなく焼きそばっぽいが、その分スープがよく染み込んでいる。キャベツ、もやし、ネギ、などの野菜はかなりのボリューム。大雪で野菜高騰が続くこのご時世、そんなに盛って大丈夫?と心配になるほどだ。
ハムカツはパリッとしていて歯ごたえがある。ソース味のスープに浸して食べてもいいし、そのまま食べてもジューシーだ。丼にひき肉も入っていることに気づいた。最初から分かっていればハムカツをトッピングしなかったかもしれないが。
このラーメンを特徴づけているのはなんといってもスープ。ブラック100%とまではいかないがも黒々しい。そして坦々麺のようなピリピリ感とは違う辛さだ。ウスターソースがベースになっていると推定されるが、どことなく重たい印象を受ける。
麺と具材をかけこんでいるときには気づかなかったけれども、一息ついていると辛さで舌がしびれてきて、お冷を何杯もおかわりした。残しておいた紅ショウガの味覚が怪しくなったほど。
一言でいうと「焼きそばのラーメン版」という印象だ。麺と具材にはよく絡み食が進んだ。
カップ麺はどんな味?
本場のソースラーメンを食べた直後、カップ麺が発売されるというニュースに接した。商品名は「ふなっしーの船橋ソースラーメン」。2014年3月10日にサンヨー食品から全国発売された。希望小売価格は税抜きで170円。
これは食べ比べをしなくては...。東京・原宿にあるキディランドでカップ麺を購入して、早速試食を行った。
麺は一般的なカップ麺で使われているものと大差ない印象。
船橋の大輦で食べたラーメンには含まれていなかったニンジンが具材に加わっていた。野菜の量は...これはインスタントの宿命といったところか。気になる人は自分で足してもいいだろう。
スープは当然辛いのだけれども、本場よりは酸っぱさを抑えている。色もそれほど黒くない。
オリジナルの強烈な個性を残しつつ、より広い層に向けてアレンジした印象だ。ふなっしーを生んだ船橋の空気を、お手軽に楽しむことができるだろう。