「カレーに豚肉?ありえへん!」全国調査でわかった「牛・豚」地図
東京は牛・豚が伯仲
東日本は「豚肉文化」で、西日本は「牛肉文化」――この定説は今回のアンケートでも変わらない。牛肉に1票も入らなかったのは岩手・秋田・新潟の3県。北海道・東北・関東甲信越・北陸そして静岡は、全国から人が集まる東京を除き、全県で豚肉の支持率が最も高くなっている。とくに秋田は豚肉以外1票も入っていない。総務省の「家計調査」でも秋田は1世帯当たりの豚肉消費量が全国1位である。
「豚肉」一色の東日本だが、その情勢がガラリと変わるのが愛知・岐阜・石川のライン。この3県では、いずれも牛・豚が伯仲する。
そしてこの3県より1歩西に出ると、途端に「牛肉」の領土がそこに広がることとなる。
近畿・中国は、すべての府県で牛肉が最多得票。奈良・和歌山・鳥取・山口・佐賀の5県で豚肉は0%だった。奈良は牛肉のみ得票が集まり、秋田とは対照的な結果となった。
四国と九州も全般的に牛肉が優勢だが、高知・宮崎・鹿児島は、豚肉がわずかに牛肉を上回る。なお、宮崎は「まるみ豚」、鹿児島は「かごしま黒豚」などがそれぞれ地域ブラントとして知られている。