外国人が指摘した「群馬のこんにゃく、ここが苦手」
群馬県が「研究」のため、名産品のこんにゃくを県内の留学生に定期的に食べてもらっている、ということをご存じだろうか。
近年、こんにゃくの国内消費量は頭打ちの状況が続く。そこで県では海外への販路拡大を目指し、留学生を対象とした試食会を通じ、「海外ウケ」するこんにゃくの料理法を調べているのだ。
2011年度からスタートし、2014年1月28日にも、中国・ネパール・ベトナム・インドネシアなど10カ国100人の留学生を県庁に集め、5種類のこんにゃく料理を採点してもらう。
日本流の調理法だと拒否反応強い
日本でこんにゃく料理といえば、おでんや玉こんにゃく、といったところが思い浮かぶ。ところが、こうした「日本流」のこんにゃく料理を出したところ、留学生の多くは強い拒否反応を示したという。
何しろこんにゃくは、ほとんどの国の人にとっては「未知の物体」だ。群馬県蚕糸園芸課によれば、
「丸くて暖かいのが嫌だ」
「黒っぽい色が苦手だ」
など、まず「食べ物」として見ることさえ難しい、という人も少なくなく、中には吐き出してしまう留学生さえいたとか。
好評だった「こんにゃく焼そば」
日本流の料理法にこだわっていては、海外では受け入れられない。試行錯誤した中で好評だったのは、こんにゃくを「麺」として食べる料理だった。特に「こんにゃく焼そば」は、実際に企業により香港での商談会にも持ち込まれ、現地でも注目を集めたという。
28日の調査ではこうした成果を生かし、すでに海外でも人気になっているしらたきを中心とした料理をそろえた。やはり名産の「桑茶」とコラボした「タピオカ風こんにゃく桑茶」なども提供するそうだ。参加した留学生は、「ぐんまこんにゃく大使」に任命する。