ハウステンボスのイルミネーションがすごくなっている理由
「オランダ」へのこだわり緩めた
ハウステンボスは長崎県佐世保市にある、17世紀オランダの街並みを再現したテーマパーク。1992年に開業後、一度も黒字化しないまま2003年に会社更生法の適用を申請した。
翌年にリニューアルオープンしたものの業績は改善せず、2010年に旅行会社エイチ・アイ・エスの傘下に入った。
その後、新しいイベントや施設開業を打ち出し、わずか1年で黒字化。2012年度後半の来場者数は前年同期に比べて47.5%増の129万人。営業利益は135%増を達成した。
オランダをテーマにしたハウステンボスだが、中谷氏によると魅力ある施設に変えられた理由のひとつは、意外なことに「オランダの街と関係ない」施設やイベントを積極的に導入したことだったという。
「テーマパークの雰囲気を壊す」と長年却下してきたサービスを実行してみると、従来の顧客層だったシニアに加え、ファミリーやカップルなど多様な世代の「遊園地で遊びたい」というニーズをつかめた。