金沢には「金腐川」「牛殺川」も
お隣の金沢市にもユニークな名前の川がいまも存在する。「金腐川(かなくさりがわ)」は"金が腐るほど"洪水があったことから名づけられたと言われている。ありえないほど、という意味だろうか。「牛殺川(うしころしがわ)」は農耕で牛を対岸に渡すとき、泥底で難渋したことが名前の由来だそうだ。
こうしてみると、川の名前には歴史が刻まれていることが分かる。石川県民の中にも「治水に苦労した先人の記憶を残しておくべきだ」という声もあるようだ。東日本大震災の際にも、「此処より下に家を建てるな」という石碑の警告を守って難を逃れた岩手県宮古市のケースもあった。