鳥取県議「鬼太郎空港の利用客を、コナン君にお出迎えさせよう!」→知事「ダメです」
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるさんや「名探偵コナン」の青山剛昌さんをはじめ、数々の著名な漫画家を輩出してきた鳥取県は、2012年から「まんが王国とっとり」というPRキャンペーンを実施している。その一環として、県内の空港に「米子鬼太郎空港」や「鳥取砂丘コナン空港」など作品のキャラクター名を冠したものが使われるなど、鳥取県とマンガキャラクターのコラボレーションは盛り上がりを見せている。
そんな中、15年6月16日の鳥取県議会の本会議で、県議会自民党の浜田一哉議員から、こんな質問が飛び出した。それは、「米子鬼太郎空港で、コナンのお出迎えやPRなども考えるべきではないか」というものだ。
浜田議員の意見をまとめると、韓国や中国など、海外で圧倒的な人気を誇る「名探偵コナン」をもっと有効に活用するため、国際線の利用者が多い米子鬼太郎空港にコナンを登場させるべき、ということらしい。
その答弁では、平井伸治鳥取県知事に代わり、鳥取県文化観光スポーツ局の江原修まんが王国官房長が登壇。「コナンは海外でも大変人気がございますので、議員の提案はごもっともだと思いますが」と前置きしたうえで、
「鬼太郎空港やコナン空港など、特定のキャラクターの場所や目的のために使用する際は、そのキャラクターに限ることが原則となっているのでご理解いただきたい」
「著作権者からは、作品の世界観を損なわないよう強く求められており、使用上の条件や注意点についてその都度監修を受けている」
など「著作権上の問題から鬼太郎空港でコナンを使用することはできない」ときっぱり否定した。
また、平井知事も自らの答弁の中でキャラクター使用と著作権の問題に触れ、
「極端なことをいえば、鬼太郎とトリピーは一緒に出ない」
「トリピーは鬼太郎の世界観に反するらしい」
と、鳥取県公式キャラの「トリピー」とマンガキャラの共演NGを明らかに。その上で、「ましてや鬼太郎とコナンは一緒には出ない」とした。しかし、特例として「まんが王国とっとり」のPRにあたっては、これらのキャラクターの共演が認められていることを明かした。