日本一うまいお茶は、鹿児島市の特香園

静岡市葵区の静岡茶市場で開催された茶品評会「日本茶AWARD（アワード）」の審査結果が、2014年8月25日、発表された。「消費者に支持されるお茶」の発見を主旨とする最高賞のプラチナ大賞には、「うまいお茶部門」で鹿児島県の特香園、「香りのお茶部門」で宮崎県の井ヶ田製茶北郷茶園が受賞した。

特香園は鹿児島市に本社を置く製茶メーカーであり、卸売小売も行う茶商だ。創業は1946年、1972年から本社工場を鹿児島市茶業団地に移し、生産ラインを拡充してきた。2004年に全国規模の品評会で経済産業大臣賞を受賞したのを皮切りに、毎年のように農林水産大臣賞・経済産業大臣賞などを受賞している。

大賞を受賞した商品「雪ふか」は、焙煎の仕方に工夫を凝らした、深いうま味が特徴だ。良質な鹿児島産の茶葉を選り抜き、独自の技術でクオリティを高めたという。

「長年一緒に努力を重ねてきた生産農家にとっても、今回の受賞は励みになるはず」と、特香園の桒畑政茂専務は言う。「生産者と茶商、そしてJA、製茶に関わる3者のチームワークの良さ、情報交換の密度が、鹿児島のお茶の品質を向上させてきたのでは」と語る。

「日本茶AWARD（アワード）」の披露会［TOKYO TEA PARTY］は、今年12月6日・7日、東京の渋谷ヒカリエで行われ、消費者審査による日本茶大賞が決まる。