児童虐待。その悲劇を防ぐためには、危険な兆候を見逃さない、周囲の「目」が重要になる。だがそんな意識の高まりは、時にこんな騒動につながることも。福島県のGさん(40代女性・主婦)は、ふとした出来事から、ご近所に「虐待?」との勘違いを受けてしまった。あらぬ疑いに、Gさんはかなりショックを受けている。 できるだけ「良い関係」を作ってきたつもりなのに 2人の娘(上が6歳、下は2歳)を連れて、少し前に今のアパートに引っ越してまいりました。 画像はイメージです(Runar Pedersen Holkestadさん撮影、Flickrより) まずは真っ先に、ご近所の皆さまへのあいさつ回りに出かけました。2人も小さい子どもがいますから、どうしたって何かしらご面倒をおかけすることがある、と思ったからです。暮らし始めてからも、ご近所の方と外でお会いしたときなどは、努めてきちんと挨拶をしたり世間話をしたりと、少しでも良い関係を作れるように気をつけてきたつもりです。 ところが――。 逃げ回る子どもをなんとか捕まえて そんなある日、下の娘が便秘をこじらせてしまいました。こうなったら浣腸で一度出してしまわないと仕方ありません。私としては一刻も早く楽にしてあげたい一心なのですが、幼い娘としては浣腸をされることの方が嫌でしかたないようです。部屋中大声を上げながら必死に逃げ回り、わんわん泣くのを、なんとか押さえつけて、ようやく事を済ませました。 問題はその後です。しばらくして、大家さんから我が家に電話がかかってきました。めったにそんなことはないので、何かあったのだろうか――と取ると、 「ずいぶん激しい泣き声が聞こえたようだけど......もしかして虐待とかではありませんよね?」 ご近所の目が怖い もちろん、寝耳に水です。必死に事情を説明しつつ聞くと、浣腸のときの騒ぎを聞いたご近所の誰かが、心配して大家さんに通報したとのこと。 翌日、ご近所を一件ずつ回って、騒がしくしたことを謝って歩きました。具合の良くなった娘も一緒です。積極的に弁解はしませんでしたが、決して「虐待」ではありませんよ、ということをわかってほしかったのです。 おかげで、ひとまず我が家への疑いは晴れたようです。しかし今でも、何かあって娘が泣きだすと、私はつい敏感に反応してしまいます。 ご近所の目が、怖いのです。