因縁のライバル「前橋VS高崎」、群馬No.1都市はどっちだ?
前橋市と高崎市は、ともに人口30万人を超える群馬2大都市だ。
お互いの市庁舎は約12キロしか離れていないが、江戸時代は別々の藩だった。前橋藩は譜代大名の大物酒井氏と徳川家康の次男の血筋である越前松平氏が治めた。一方の高崎藩は有力譜代大名が度々入れ替わる。
仲の良くないことで知られる両市。その因縁は明治時代初期にさかのぼる。
原因をつくったのは2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」のヒロイン文(ふみ)の2人目の夫である楫取素彦(かとりもとひこ)。1876年、彼は県庁舎を高崎から前橋に移したが、高崎市民には「また元に戻すから」と説明していたという。
ところがその約束は守られず、1881年には「群馬県の県庁は前橋市に置く」という国の布告が出されてしまった。
現時点で県ナンバーワンの人口と商業規模を誇る高崎市。「県庁があれば前橋をはるかにしのぐ大都市になっていたかもしれないのに。そうすれば群馬がグンマー呼ばわりされることもなかった」と残念がる声はあちこちに上がる。行政と経済の分離を評価する声もないわけではないが。
いったいどちらの市が上なのか? Jタウンネットは両市の公式サイト等に掲載されている各種データをもとに、20項目で実力を判定した。