カザフスタン大統領のフランス訪問中にパリで「アスタナクラブ」開催
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【アスタナ(カザフスタン)2022年12月1日PR Newswire=共同通信JBN】カザフスタン共和国のカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領が11月29日、歴史的なフランス訪問を実現し、同国のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と会談した。両大統領は、両国間の戦略的提携と協力のさらなる発展の見通しを話し合った。
大統領の訪問に加えて同日、Astana Club(アスタナクラブ)の会議がパリで開催された。会議は「Greater Eurasia: building dialogue in the age of uncertainty(大ユーラシア:不確実な時代の対話構築」というテーマを掲げた。
アスタナクラブのプラットフォームは、またもや国際的著名人らを集めた。世界的に有名な経済学者Nouriel Roubini氏、イスラエル銀行(中央銀行)元総裁でGroup of ThirtyのJacob Frenkel会長、金融安定理事会(FSB)のKlaas Knoth議長、気候変動に関するノーベル平和賞受賞者のRaekwon Chung氏、その他多数である。
Roubini教授はこの重要会議で大国間のバランスをとる政策を継続する中央アジアの重要性に言及、「同盟国を多様化する必要がある。ロシア、中国、欧州連合(EU)、米国だけに頼っても意味がない」と述べた。
現在の地政学を考慮して、米国の元国家安全保障担当大統領副補佐官Lisa Curtis氏は「今年まで、中央アジアでのロシアの影響力を疑問視する者はほとんどいなかった。だが構造的変化により、中央アジア諸国がロシアだけに依存し続けることに疑問が浮上している」と指摘した。
Curtis氏は、世界がこの地域との関係を強化する絶好の機会だと考えている。
オクスフォード大学の有名な歴史家Peter Frankopan氏は、脱グローバル化の過程には新たな適応が必要になると述べ、「中央アジア諸国は油断のならない地域にある。モスクワと北京の間で立ち回る必要があるため、各国は外交政策の実施には特別なやり方を取らざるを得なくなっている」と強調した。
会議はカザフスタンのInstitute of World Economics and Politics(世界経済政治研究所)所長Yerzhan Saltybaev氏が司会し、「われわれは単一経済空間としてのユーラシアの出現に立ち会っており、中央アジアとカザフスタンは大陸の集合点となる大きな潜在的可能性がある」と述べた。
専門家らは、ユーラシアの安定の鍵となる要因はウクライナ紛争の迅速な解決だと強調した。会議の全参加者は、この政治的瞬間にカザフスタン大統領がフランスを訪問した重要性と時機の良さに特に注目した。
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ソース: Astana Club