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「東洋のケンブリッジ」が輝く:国際志向の浙江大学がSDG推進でますます大きな役割

2022.11.30 18:17

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202211300634-O1-BPI6xZi2

AsiaNet 99026 (3063)

【杭州(中国)2022年11月29日新華社=共同通信JBN】World Academy of Sciences for the advancement of science in developing countries(TWAS)(発展途上国の科学の発展に向けた世界科学アカデミー)の第16回総会が11月21ー24日にハイブリッド形式で開催された。

世界各地からのTWASのフェロー、TWASのヤングアフィリエイトや同窓生、科学・技術担当閣僚や要人ら、科学者数百人が中国東部沿岸部の浙江省省都杭州で開催されたオンラインとオフラインの会合に出席した。

国連が設定した持続可能な開発のための国際基礎科学年に、参加者らはいかにして発展途上国で基礎科学を活用し、根拠に基づいた意思決定と、持続可能な開発を推進するかについて意見を交わした。

オフラインのイベントは、英国の著名な科学者Joseph Needham博士が「東洋のケンブリッジ」と称賛した中国で最も評価の高い大学の1つである浙江大学(ZJU)で開催された。

この中国の高等教育機関がこうした重要な国際会議の開催にふさわしいとされる理由は、125年の歴史と学術的伝統によるだけでなく、長年の社会的責任への取り組みと、人材育成、科学研究、社会奉仕の重要な出発点と到達点としての世界的な取り組みにもよる。

主要な総合研究大学であるZJUの多くの基礎科学分野の研究成果は、2030年までに実現を目指す国連の持続可能な開発目標(SDG)アジェンダの実現に貢献している。

医学分野では、単細胞レベルでの世界初のヒト細胞ランドスケープは2020年にZJUで誕生し、その研究手法は人体の正常な細胞と異常な細胞状態の特定に大きな影響を及ぼし、将来、医師による異常な細胞状態と原因の特定に役立つと期待されている。

ZJUのYe Ming'er准教授(園芸学)は、30年以上にわたって絶え間なく果樹技術を推進した取り組みが評価され、国連食糧農業機関(FAO)から「Food Hero(食糧英雄)」に選ばれている。同氏の革新的な手法はいくつかの果実の成長と生産量を押し上げ、農家の収入を増やしたほか、天然資源の保全につながった。

Ye氏は「われわれは果樹園の健全な生態環境も構築してきた。ここでは羊が草を餌とし、次にそのふんが果樹への肥料として利用され、その結果、環境を保全し、食料の安全性を確保している」と語った。

気候変動への対処支援に関してZJUが主導し、他の国内大学とともに完成させた中国初の人工湧昇実証プロジェクトは、プランクトンと藻の発生量を助長する能力を備えており、海洋の生態環境を回復させ、海洋の炭素吸収を高めている。これは国連の気候変動に関する政府間パネルから海洋の炭素吸収プログラムにリストアップされている。

リストはさらに続く。ZJUは近年、国連の持続可能な開発目標2030アジェンダを同大のすべての開発側面に取り込み、学生の持続可能な開発能力の養成を重視し、学術環境を強化し、学際的研究を強化し、世界規模での調整と協力を推進している。

ZJUは2021年3月、Global ZJU for Social Good (Z4G) (ソーシャルグッドのためのグローバルZJU)を立ち上げ、同大独自の開発をグローバルアジェンダに取り込み、中国での国連SDGの実行に貢献し、持続可能な開発の中国モデルの構築を支援している。

Z4Gを発表して以降、ZJUは一連の活動の展開で言動に一致させた。同月末、ZJUはハーバード大学を含む50超の世界の主要大学とともに、Joint Statement of Global University Leaders on the 2030 Agenda for Sustainable Development(持続可能な開発のための2030アジェンダに関する世界の大学首脳共同声明)を発表した。これは中国の大学が始めた初の持続可能な開発のための世界的イニシアチブである。

今年4月、ZJUは3つの外国大学と共同で、初のAsia-Pacific Carbon Neutrality Symposium(アジア・太平洋カーボンニュートラル・シンポジウム)をオンラインで開催し、炭素の捕捉、利用、隔離、持続可能なエネルギー、持続可能な都市と建設に関する活発な議論が行われた。オンライン会合は、アジア・太平洋地域の大学を横断した知識の共有と主要な世界的課題への解決策の推進で機能を果たした。

4カ月後にZJUは世界のパートナーと協力してSDG Global Summer School(SDGグローバルサマースクール)を開始、これには世界80以上の国と地域から約1000人の優れた学生がオンラインで参加した。

彼らは国内外のトップクラスの研究者らと意見を交換した。ポストコロナの都市管理や安全で持続可能な食料サプライチェーンの構築、より良き未来の世界への自身の役割貢献などの諸問題をめぐって議論が展開された。

シンガポールからサマースクールに参加したStephanie Annさんはカーボンニュートラルをめぐる議論を高く評価し、「気候変動への総体的なアプローチにより、ZJUのSDGサマースクールは非常に洞察力があるものになった。講義、課題、グループ作業により学習してきた知識を応用するだけでなく、独自の問題を熟考し、探求することができるようになった」と語った。

第16回TWAS総会では、SDGや基礎科学に関する知識と解決策のほか、Hangzhou Declaration(杭州宣言)が発表された。宣言は、あらゆる利害関係者に協力し、開かれた科学の概念を支持し、南-南間と北-南間の協力を強化し、世界の基礎科学発展の新たな展望を開くために共に取り組むよう要請している。

ZJU大学評議会のRen Shaobo委員長は会議の開会式で「将来、みなさんと協力して包摂的で環境に優しい開発を提唱し、基礎科学と学際的研究を強化し、基礎科学の最高水準の革新的な人材を養成し、さらに国際的な関与を深めていくことを楽しみにしている」と語った。

Ren氏はさらに「このようにして、われわれは人類共通の発展と社会の持続的繁栄に対する高等教育の特色ある貢献を拡大していきたいと思う」と述べた。

ソース:Zhejiang University

画像添付リンク:

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画像説明:TWAS第16回総会の開会式

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画像説明:17のSDGに取り組むZJU

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