稼働中の最も革新的な11.74T MRIコアマグネットを人に使用へ
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【ジェノバ(イタリア)2022年11月17日PR Newswire=共同通信JBN】世界初の11.74T(テスラ)の同時多チャンネル・多核磁気共鳴断層撮影(MRI)装置が現在、嘉泉大学吉病院(GUGMC)で開発中である。
GUGMCは2022年上半期、イタリアのASG Superconductors(ASG)と共同開発している脳専用の超精密11.74T MRIの中核部品であるマグネットのサイト・アクセプタンステストを成功裏に完了させた。GUGMCは、ASGの技術責任者や韓国の専門家を招き、11.74T MRIマグネットの性能評価を行った。現在、世界で最も高性能なマグネットの1つが「稼働中」で、ASGの技術者が現地でフルサービスを行っている。同時に、評価委員会は、磁場が安定性と均一性を保ちつつ、目標磁場密度に達したことを確認した。
サイト・アクセプタンステストでは、(1)11.74T MRIマグネットの内部温度(<2.2K(ケルビン))(2)磁場の強度(2.2Kで11.74T)(3)磁場の均一性-の3つの主要基準を評価した。テストでこの3基準が満たされたため、プロジェクトは次のステップに進むことができた。GUGMCの研究者は、11.74Tマグネットと勾配磁場コイル、RFコイル、電子機器、電源などを組み合わせた世界初の11.74Tの同時多チャンネル・多核MRI装置の年内稼働を目指している。
11.74T MRIで得られる脳画像は、標準的な1.5T MRIから得られる画像より約10倍詳細で、研究者に脳の構造の超高解像度画像を提供、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中などの神経変性脳疾患の早期診断と治療に役立つと期待されている。
嘉泉大学吉病院長(神経科学研究所長)のWoo-Kyung KIM教授は「11.74T MRI装置から得られる超高解像度脳画像は、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中などの神経変性脳疾患の早期診断や治療に大きな手がかりを与えてくれると期待されている。この11.74Tプロジェクト(研究代表者:Jun-Young CHUNG教授)は、韓国保健福祉省が資金提供する韓国保健産業振興院(KHIDI)を通じて、韓国保健技術研究開発プロジェクトの助成金を受け実施されている」と語った。
ASG SuperconductorsのStefano Pittaluga UHF・MRI営業部長は「これは、超高磁場(UHF)MRIマグネット開発のような非常に困難かつ独占的な分野における当社の超電導技術の実績にとって、もう1つの重要な節目だ。さらに、GUGMCのような権威ある研究所と協力できるのを大変誇りに思っており、当社の最先端の11.74TマグネットとGUGMCの科学的業績をベースにしたこの非常に洗練されたMRI技術装置用マグネットのおかげで、今後数年間で医療の重要な改善が達成されると確信している」と語った。
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ソース:ASG Superconductors