中国が初の1000万トンのCCUSプロジェクトを開始、中国東部の産業企業向け脱炭素化ソリューションを探究
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202211079367-O1-QT67tm9f】
AsiaNet 98636 (2791)
【上海2022年11月4日PR Newswire=共同通信JBN】
*Sinopec、シェル、China Baowu、BASFが、炭素目標を達成するためオープンソースのCCUS開発を検討
China Petroleum & Chemical Corporation(HKG: 0386,「Sinopec」)は、シェル(Shell)、China Baowu(宝鋼集団)、BASFと拘束力のないMoU(了解覚書)を締結し、中国東部で初の1000万トンの炭素回収・有効利用・貯留(CCUS)プロジェクトを立ち上げた。このオープンソース・プロジェクトは、同地域の産業が事業を脱炭素化し、低炭素サプライチェーンを確立することにより、中国のCCUS開発を主導し、地域の「デュアルカーボン」目標を達成するのを支援する。
CCUSは、産業による排出物から二酸化炭素(CO2)を回収して有効利用する炭素削減プロセスであり、排出量を大規模に大幅削減し、カーボンニュートラルを達成するための重要な要素となる可能性を秘めた技術である。
このプロジェクトでは、揚子江の中流域と下流域にある工業プラント(鉄鋼、化学、電力、セメント企業を含む)で生成されたCO2をCO2受入ステーションに輸送し、その後、このCO2 を短距離のパイプラインを通じて陸上または沖合の貯蔵サイトに輸送する方法の実現可能性(フィージビリティー)を探究する。このプロジェクトは産業企業に柔軟で効率的な炭素削減ソリューションを提供することを目指している。Sinopec、シェル、China Baowu、BASF は、現在の産業の脱炭素化と低炭素製品のバリュー チェーンの構築をサポートするだけでなく、低炭素製品とグリーンな低炭素循環型経済の開発を加速することになるだろう。
SinopecのMa Yongsheng社長は「Sinopecはシェル、China Baowu、BASFと協力して商業的脱炭素化を拡大し、完全なCCUS産業チェーンの発展を積極的に促進し、中国だけでなく世界のグリーンな(環境に配慮した)発展に貢献する。Sinopec は引き続き、世界のパートナーと相互に有益な協力を目指し、高レベルの開放とグリーンな開発目標を達成し、カーボンピーキングとカーボンニュートラルの目標の実現に向け取り組む意向だ」と述べた。
Sinopec は、主要な中国のCCUS産業開発にコミットしている。Sinopecは2012年、Shengli Oilfield(勝利油田)で中国初の石炭燃焼発電所CCUSプロジェクトを開始し、2015 年にはSinopec Nanjing Chemical Industries Co., Ltd.および Sinopec East China Oil and Gas Companyと協力して、その上流および下流企業の全社を通じてCO2資源利用のパイオニアとなった。Sinopec は2021年に152万トンのCO2を回収した。中国初のメガトン級CCUSプロジェクトである「Qilu-Shengli Oilfield CCUS」プロジェクト(https://www.prnewswire.com/news-releases/sinopec-completes-chinas-first-megaton-scale-carbon-capture-project-301471112.html )は、2022年初頭に正式に開始された。
詳細は、Sinopec(http://www.sinopec.com/ )を参照。
ソース:SINOPEC
画像添付リンク:
Link: http://asianetnews.net/view-attachment?attach-id=433113
Caption: China Petroleum & Chemical Corporation (Sinopec) signed a non-binding MoU with Shell, China Baowu and BASF at CIIE 2022, to launch China’s first 10-million-ton carbon capture, utilization and storage (CCUS) project in the East China region.