「平家物語」暗唱でコロナ対策 意外と効果的?手洗いライフハックに注目
新型コロナウイルスの感染が拡大し、その勢いは止まりそうにない。ドラッグストアの店頭からは、マスクがすっかり消えてしまった。たまに入荷されても、あっという間に売り切れてしまうのが現状だ。
とはいえ、いま感染防止のために重要なのは、マスクよりも、まず手洗いだと言われている。
ウイルスは手をとおして、目や鼻や口に侵入するらしい。そこで時間をかけて、入念に、手を洗う方がいい。その後、消毒用アルコールで滅菌するのが効果的だという。
2020年3月2日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。
20秒手洗いですが
— 平 資盛 (@sukemori_t) 2020年3月2日
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ」
ゆっくり暗唱でだいたい20秒です(個人差があります)。
手洗いのたびに暗唱しましょう
なんと20秒手洗いは、「平家物語」の冒頭部分を暗唱するといい、との説だ。「ゆっくり暗唱でだいたい20秒です(個人差があります)」とも......。
このライフハックを投稿したのは、ツイッターユーザーの「平 資盛」(@sukemori_t)さんだ。
実在の平資盛は、平安時代末期の平家一門の武将。平清盛の嫡男・平重盛の次男で、新三位中将とも称された。和歌に優れ「新勅撰和歌集」「風雅和歌集」に名を残す文人でもある。
Jタウンネット編集部がツイート引用の許可をお願いすると、「平家物語普及のためにもよろしくお願いします」という返事が来た。
ただツイート文中に訂正したい箇所があるそうで、「奢れる人も久からず」という部分は、「驕れる人も久からず」だという。「奢ってあげたいのはやまやまなれど」ということで、「驕れる人」どころか謙虚なお人柄が偲ばれた。
このツイートには3万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中である(3月3日夕現在)。