パンクしたスクーターを押して帰る女子高生の私。暗い山道でヤンチャな学校の生徒に声をかけられて(福岡県・50代女性)
福岡県在住の50代女性・Nさんは高校生時代、スクーターで通学していた。
ある日、帰宅中にパンクしてしまったことがあり......。
<Nさんからのおたより>
高校生の頃。当時鹿児島県に住んでいた私は、通学に国鉄を利用していました。
しかし、田舎の為、途中で廃線に。その後はスクーターを利用して通学していました。
学校までは一山越えて約30分の道のりです。
半分泣きたい気持ちで...
弓道部に所属していたので、練習で帰りが遅くなることもしばしば。
でも、国鉄利用の時とは違って、時間を気にせず練習に打ち込めるので、スクーター通学に満足していました。
そんなある日の帰り道。学校を出て繁華街を抜け、さぁこれからひとやま越えて、という登り坂のところで急にハンドルが不安定に。
「あれ~っ?」と思って後輪を見てみると、なんとパンクしているではないですか。
「あちゃ~、どうしよう、この辺なんもないし、家まではまだまだかなり遠いし...」
35年も前のこと。携帯電話などなく、仕方なく押して帰ることに。
どんどん暗闇が迫って来る中、途方に暮れながらも、半分泣きたい気持ちを堪えて重いスクーターを押していると、後ろからスクーターが追い越していきました。
そしてすぐにそのスクーターが戻ってきて......。
「俺のスクーターに乗って、電話のある所まで行って、連絡しておいで。その間このスクーターは俺が押してやるから」
そう声をかけてくれたのは、私とは違う学校の高校生。ちょっとヤンチャなイメージのある学校でしたが、「こんなにいい人もいるんだ〜」って、まさに地獄で仏にあったような気持ちでした。
その後自宅に連絡をして、迎えに来てもらい、無事に帰宅することができました。
お名前も聞かず、いつか会ったらお礼を言おうと思っていたのに言えないまま。
今でも心に残っています。
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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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