「一緒にタクシー乗ろう」年上男の誘いに応じるしかなかった21歳女性 到着すると何がなんだか分からず(宮城県・50代女性)
電車が突然運転見合わせ、何とかして移動しないと、新幹線に乗りかえて帰れない。
すると、見知らぬ男性からタクシーに同乗しないかと誘われて――。
宮城県在住の50代女性・ひささんが若いころに体験したできごと。
<ひささんからのおたより>
30年ほど前の、仙台での出来事です。
私は21歳、新婚ほやほや。夫のお父さんは脳腫瘍で入退院を繰り返しており、その時は集中治療室で余談を許さない状態でした。
夫の家族は皆仕事が忙しく、岩手に住んでいた私が仙台の病院に泊まりこんで付き添っていました。
10日ほど経ち、容態は落ち着き、付き添い解除になりました。
しかし帰宅しようとしたら、風の影響で電車が止まって、駅で立ち往生......。
「電車が止まった? どうしたらいいの?」
「ここもどこなのか、よく分かんないんです」
苦竹駅から仙台駅、そこから新幹線。教えられていたそのルートしか知らなかった私が苦竹駅で呆けていると、一人のサラリーマンっぽい男性が声をかけて来ました。
「どこまで行くの?」「仙台です」「どうやって行くの?」「ここもどこなのか、よく分かんないんです」
そんな会話をすると、
「一緒にタクシー乗ろう」
と言われました。
正直、警戒しました。でも、とにかく仙台駅に行かないと新幹線に乗れないので、タクシーに一緒に乗りました。
距離感も分からず、お金も不安だったんです。
「帰れなかったり、何かあったら連絡しなさい」
仙台駅に着くと、その人はタクシー料金を払ってくれて、
「新幹線まだあるから急いで!」
と言ってくれて、私はもう何がなんだか分からずに、「ありがとうございます! 後でタクシー代払いますから連絡先教えてください」と言いました。
その人は、名刺を渡してくれて、
「帰れなかったり、何かあったら連絡しなさい」
とだけ言って去って行きました。
名刺を見ると、証券会社の方でした。
私より15歳くらい上に見えたので、今は70歳くらいでしょうか。いつかお礼を言いたいとずっと思っています。
今なら素直にお礼伝えられると思います。
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