一度目にしてしまったらしばらく頭が混乱しそうなシュールなオブジェが、X上で注目を集めている。 なんだコレ...?(画像は近畿大学公式Xより) 「真珠の耳飾りの」 2026年8月24日、近畿大学の公式Xアカウント(@kinkidaigakuPR)がそんな呟きと共に投稿したのは、大きなマグロのレプリカの写真だ。 まるで本物そっくりの見た目だが......なぜか頭に、青と黄色の布が被せられている。そして胸ビレの部分には、球状のアクセサリーのようなものが。 この色合いに組み合わせ、なんだか既視感がある。添えられている呟きと合わせて考えてみると......もしかしてこれ、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のオマージュ!? Jタウンネット記者は26日、なぜか名画のコスプレをしたマグロについて、近畿大学に話を聞いた。 ネットの海も泳ぎこなす 画像は近畿大学公式Xより、再掲 注目を集めたのは、東大阪キャンパス内に設置されている「23年養殖クロマグロ原寸大レプリカ」。取材に応じた近畿大学広報室の職員によると、全長253センチメートルのクロマグロの大きさを再現した原寸大レプリカだ。 同大学は1970年からクロマグロの研究を開始し、2002年には世界初の完全養殖も達成した。クロマグロは正にシンボルといってもいい存在だろう。 クロマグロの原寸大レプリカ(画像提供:近畿大学広報室) では、そんなクロマグロのレプリカが、なぜ"真珠の耳飾りのマグロ"に? 広報室担当者によると、きっかけは大阪中之島美術館で開催中の「フェルメール展」が話題になっていたことだった。 「Xで『真珠の耳飾りの少女』を真似たペットなどの投稿が盛り上がっていたため、うちの子も似合うのではと思いました。AIですぐに何でも生成される時代ですが、リアルに存在させたく、実際に立体のマグロに着せることにしました」(広報室担当者) 近畿大学はこのマグロのことを「うちの子」だと思っていることが判明した。かなり可愛がられているようだ。 正面からのアングル(画像は近畿大学公式Xより、編集部でトリミング) そして、トレンドという名の海流に乗った"真珠の耳飾りのマグロ"はX上で6万4000件以上のいいねのほか、こんな声を集めている。 「高貴なお姿に見えてとても好きw」 「便乗鮪(ビンチョウマグロ)」 「マグロちゃんにもオシャレをさせてあげようというマグロ愛を感じました!」 また、耳飾りの位置にも注目が集まり「マグロの耳はどこなのか?」という疑問が多かったため、広報室担当者は急きょ近畿大学水産研究所に確認。所長の家戸敬太郎さんから貰った解説コメントも追加で投稿した。 「魚の頭蓋骨の内部、脳の近くの左右に内耳があり、その中にある耳石が振動することで音を感じ取ります。マグロには人間のような耳たぶや耳の穴はありません」(近畿大学公式Xの投稿より) つまり、「耳飾り」ならぬ「ヒレ飾り」ということか。たしかに、位置的にはしっくりくるかも......シュールだけど。 耳じゃなくヒレ(画像は近畿大学公式Xより、編集部でトリミング) 「今回の投稿をきっかけに、本学が研究を続けているマグロについて、多くの方に興味を持っていただくことができて嬉しいです」(広報室担当者) なお、当初は撮影のための一時的なコスプレだったが、X上などでの反響を鑑みて、フェルメール展が終わる9月27日までこのままにしておくことに決めたそうだ。 「9月27日はオープンキャンパス開催日でもあるため、どなたでもマグロにお会いいただけます。本学が養殖している、近大マグロとマダイの握りの無料試食会などもありますので、ぜひキャンパスにお越しください」(広報室担当者) フェルメール展に行きたいけどチケットが取れない、とお悩みの読者の皆さん、代わりにいかが? 近畿大学東大阪キャンパス 所在地:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1 公式サイト:https://www.kindai.ac.jp/about-kindai/campus-guide/higashi-osaka/