女性客の真っ白な上着を、コーヒーで汚してしまった車内販売員の私。罵声を浴びせられても当然の場面で言われたのは(神奈川県・60代男性)
お客さんの服を、汚してしまった――!
接客業に従事する人にとって、ゾッとする事態かもしれない。
神奈川県の60代男性・Kさんは若き日のバイトで、そんなピンチに陥ってしまって......。
<Kさんからのおたより>
かなり昔の話ですが、新幹線で車内販売のアルバイトをしていた時の事です。
車内には身なりの良い、とても素敵な美しい30歳くらいの女性がお一人で座っておられました。
その方が私を呼び止めコーヒーを注文されたのですが、不注意で魔法瓶の蓋をしっかりと締めるのを忘れていて、注ごうとした時周りに飛び散ってしまいました。
女性は真っ白な上着を着ていて...
そしてなんとその方が着ていた真っ白な毛足の長い上着にかかってしまい、こちらは顔面蒼白に。
でも、その時の女性の一言は今でも忘れられません。
ニッコリと「お怪我はありませんでしたか」。
罵声を浴びせられても当然の場面で、咄嗟にあの一言が言えるなんて、本当に育ちの良いお金持ちはこういう方だと心底思いました。
通りかかった先輩社員も、真っ青になって謝りつつダスターで拭くとともに、クリーニング代をお払いしたい旨を申し出たのですが、決して受け取ろうとせず最後までにこやかにこちらを心配されてました。
今でもあの場面だけは鮮明に覚えていますし、ずっとあんな素敵な大人になれたらと思っています。
まだまだ、とてもその域には達してませんが。
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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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