「子連れで泊まった旅館で、高そうな湯呑みを割ってしまった。すぐに仲居に事情を話して弁償を申し出たけど...」(神奈川県・50代女性)
高そうな湯呑みを割ってしまって...
宿に着くと、担当の仲居さんが丁寧にご挨拶して下さり、子供達のことも大変気にかけて良くして下さいました。
一方私は、仲居さんの素晴らしく行き届いた心遣いに、感心するやら、ありがたいやら、自分はまだまだだな、と心ここにあらずの状態で急須でお茶を淹れようとしたところ、うっかり揃いの湯呑みをひとつ、ぶつけて割ってしまいました。
どうしよう、とても高そうなお湯呑み。弁償しなければと、すぐに仲居さんに来ていただき、事情をお話ししました。すると仲居さんは......。
「お怪我はありませんか? 大丈夫。形あるもの、いつかは壊れます」
それだけ言ってさっと割れた湯呑みを片付けて持ち帰ってくれました。
「あの、お代は?」と言っても聞こえない素振り。翌朝フロントで支払いの際に事情を話し、弁償を申し出ましたが受け入れてもらえず、せめて担当の仲居さんに心づけをと申し出ましたが、それも丁寧にお断りされました。