「夜の帰り道、ビルの隙間に引っ張り込まれそうになった女子高生の私。外で電話中の男性に助けを求めたら...」(兵庫県・50代女性)
あまりの怖さに声も出ず
あまりの怖さに声が出ませんでした。
私はすぐに立ち上がって手を振り払い、猛ダッシュで走って逃げました。
ちょうど青になった横断歩道をかけ渡り、そこにあった電話ボックスの中で若いお兄さんが電話していたので、そのお兄さんに電話ボックスを叩いて助けを求めました。
携帯電話なんてなかったあの時代、恐らく彼女と電話していたその方は、電話の相手に『ちょっと一旦切るわ』と言って、嫌な顔せずすぐに電話を切って「家どこ?」と聞いてくれました。
私は服も汚れていたし、きっと青ざめた顔をしていたので、ただごとではないと察したのだと思います。
恐怖で声が出なかった私は家の方を指差しただけでしたが、その方は家までの道中、何も聞かず送ってくださいました。
家の前まで着いて震えた声で「ここで大丈夫」と言うと、優しい口調で「大丈夫?そしたら......」とだけ言って帰って行きました。
私は恐怖で動揺していたせいでお礼もちゃんと言えず、お名前も連絡先も聞けませんでした。
私は親に事情も話せず、部屋に入って一人で泣き、次の日も学校の行き道で友達に昨日の出来事を話しながら大泣きし、しばらく立ち直れませんでした。
それぐらい怖い思いをした私を何も言わず嫌な顔ひとつせず送ってくださったその方に会うことができたら、あの時のお礼を言いたいと約40年経った今もずっと思っています。
あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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