恋愛の悩みって、誰に相談してますか? 友だち? 家族? なじみの店のマスター? 最近は、AIって人もいるかもしれない。 筆者は先日、ある人に相談してきた。その人とは......お坊さんだ! お坊さんに恋愛相談してきました! それは2026年3月14日、ホワイトデーのこと。 この日、京都市では全国から集結した浄土真宗の僧侶の皆さんに恋愛相談できるイベントごえんさんエキスポ2026 恋バナ縁日」が開催されていた。 浄土真宗大谷派の本山・東本願寺の前にある「お東さん広場」 会場は下京区の東本願寺前「お東さん広場」。京都駅から徒歩約5分。 鳩も飛んでた 広場の中央には、噴水と御影堂門がそびえる圧巻の光景。すでに心が洗われるような気分だ。 キッチンカーやテントがずらり このイベントのために、会場には真っ白なキッチンカーやテントがずらりと並んでいた。 早速、気になるブースを散策してみよう。 お坊さんたちも浮気され、詐欺に遭う!? 全国から総勢約50人の僧侶が集結 まず目に入ったのは、パネル展示「失恋説法展」。 詐欺や浮気にあったなど、10人の僧侶による苦い失恋エピソードが語られている。 僧侶の皆さんからはなかなか聞くことができない話の数々に、思わず親近感が湧いてしまう。 南無ならぬ...ラヴ阿弥陀仏。 御影堂門の目の前には、イベントのために生まれたオリジナルキャラクター「ラヴ阿弥陀仏」の巨大パネルが鎮座。 美しいイラストと共に、阿弥陀仏の光が持つ12種類の"お徳"を表す「十二光」から生まれた、恋にまつわる言葉が並んでいた。 「たとえ君がどんな光も届かない海の底や遠い宇宙へ行ったとしても僕の想いだけは届くんだ」 「ツンデレなんかしない。僕はいつまでも君を想い続ける」 「これだけ言葉を尽くしても、まだ伝えられない愛がある。強いて言えば、ラララ」 ......などなど。これらは、恋の悩みにもがき苦しむ自分の姿を照らし出すものなんだとか。 30代、結婚について聞く 気の遠くなるほど長く考え続けて髪型がアフロみたいになった仏様「五劫思惟阿弥陀仏」は、「アフロ仏」の愛称で親しまれているそう。「目を閉じて、ただ思惟にふける姿は、恋の迷いの象徴みたいなものです」とのこと。 さて、いきなり悩みを打ち明けるのは少しハードルが高い......ということで、まずは「リアルアフロ仏」様に話を聞いてもらうことに。 「ここにあるのは仏像です。相手は人ではありません。仏像に独り言をこぼすような感覚で、心の中のモヤモヤを語ってみてください」と説明されている。 そうすると、自分だけに聴こえる声で語りかけてくれるかもしれないという。確かに、生身のお坊さんよりも心を打ち明けやすそうだ。 リアルアフロ仏に相談だ! 「何をきっかけに結婚を切り出すべきか」 私の30代らしいリアルな悩みをぶつけてみた。返ってきたのは、「きっかけはない。結果的に結婚がきっかけになる」との深いお言葉。 なんでも、リアルアフロ仏様は26歳で結婚し、お子様もおられるのだとか。結婚のきっかけは特になかったものの、決断してよかったと心から思っているそう。かなり小さな声だった反面、背中を押す力は凄まじいものがあった。 当たって砕けなくていい、でも... リアルお坊さんにも、相談だ! イベントの雰囲気にも慣れてきたので、いよいよ生身のお坊さんにも話を聞いていただくことにした。 「恋愛漫談喫茶」のブースに向かうと、希望のお坊さんを指名できる。私はお悩みに沿って、「結婚経験がある方」を希望。すると、結婚だけでなく離婚も経験したモーリーさん(浄土真宗本願寺派 浄久寺)が相談に応じてくださった。 モーリーさんに相談中 大学卒業を機に結婚したというモーリーさん。しかし、子供に対する意見がお相手と合わずに離婚。そして、40代となった現在も、恋愛には前向きなのだそう。 30代でこれから結婚を考えている私にとっては、どうしてもこれがラストチャンスだと思ってしまう。一体どのように離婚の苦しみを乗り越え、前向きに次の恋愛を考えることができたのだろう? 率直に質問してみた。 モーリーさんからの回答は、「浄土真宗の教えが、離婚後の辛い状況から私を救ってくれました」。じつにお坊さんらしい解決策といえる。さらに、このイベントでは、そんな"浄土真宗の教え"を写経する体験ができるということも教えてくれた。早速そのブースへ向かってみよう。 写経に挑戦 モーリーさんに案内され、訪れたのは「写キュン堂」。恋に悩む人のためにアレンジされた浄土真宗の教えを、栞に書き写して持ち帰ることができるというもの。 まずは書き写す言葉のジャンルを選ぶ。「結婚に悩みがある人」などストレートなものもあったが、今回は少し抽象的に「自分に自信がない人」をチョイス。もらった紙をお手本に、約20年ぶりの書道に挑戦だ。 まだ起こってもいない未来を考えて不安になるのではなく... 「当たって砕けなくていい。でも当たって砕けるほど、あなたは弱いとも思わない。」 なんと素晴らしい言葉だろうか。書き写しながら、たしかに背中を押されるような感覚になる。 この作品を見たお坊さんからも、「あなたの心が現れているようだ」と字の力強さを絶賛していただいた。我ながらいい仕上がりになったと思う。 ギャルなのに、尼!? 色んな修羅場が並ぶバー お次に立ち寄ったのが「恋の修羅BAR」。誰かの修羅場エピソードを聞きながら、みんなで盛り上がれるバーだ。席に着くと、お酒やジュースの中から1つが無料でもらえる。私はオレンジジュースを受け取り、早速"修羅場エピソード"を堪能した。 今回、お坊さんが読んでくれた「優しくて落ち着いた年上の彼に隠された『アブノーマル』な一面」というエピソードに、バーに集まった私たちは大笑い。他の参加者さんからも修羅場エピソードが飛び出すなど、まさにバーさながらの盛り上がりだった。 ギャル尼とは? 最後は、"ギャル尼"こと「ならんちゃ」さんのもとを訪れた。お寺生まれの僧侶であり、ギャルとして動画配信などで布教活動も行う、なんとも珍しい尼僧さんだ。常に誰かの対応をしており、かなりの人気っぷりが伺える。なかなかお話しできるチャンスが来ない...。 さすがのギャル加工 そろそろ帰ろうかと思ったところ、1人で座っていたならんちゃさんを発見。ダッシュで駆けつけ、声をかけてみる。せっかくなのでギャルらしいツーショットをお願いしたところ、ならんちゃさんのスマホで眩しすぎる写真を撮ってくれた。ギャル加工もあってか、私の顔もどことなくチャラい仕上がりに。 サインとキスマーク、もらいました さらに、キスマーク入りのサインとキーホルダーまで貰ってしまった("みじゅき"は私の名前である「瑞樹」から考えてくれた笑)。せっかくなので御影堂を背景にパシャリ。なんだか推し活をしに来たような気分になりながら、帰路についた......。 というわけで「ごえんさんエキスポ2026 恋バナ縁日」参加レポートはこれで終了。 普段あまり見ることのないお坊さんたちの「人間っぽさ」に触れられたような、そんな気がする。 筆者:Metくん 新卒入社1年目であてもなく退職し、大阪市西成区へ移住。自分の生きかたを探りはじめた男が、ブログやYouTubeを通して人生を「サイキドウ」させる日々をお届けします。ブログ「人生サイキドウ通信!」YouTubeチャンネル「人生サイキドウ通信-Met-」趣味であるアイドル・ハロプロの現場レポなどもしてます。X(@met_hell)