乗っていた飛行機がハプニングで見知らぬ空港に着陸 ホテルも予約していない私に声をかけてきた男(高知県・60代女性)
悪天候のため、飛行機が降り立ったのは初めて訪れた場所だった。
「どうしよう」困り果てた私。すると、思わぬ出会いから事態は急展開。
高知県在住の60代女性・Fさんの、40年ほど前の思い出だ。
<Fさんからのおたより>
40年ほど前、埼玉にいる妹のお産のため母と一緒に行った帰りのことです。
母はしばらく埼玉にいなくてはならなくなり、帰りは私と5歳の息子、3歳の娘の3人。羽田空港から高知空港に向かう飛行機に乗り、怖がる娘に「着いたらお父さんが迎えに来てるから」と話していました。
ところが、風と霧がひどく高知空港にはなかなか着陸できません。とうとう、
「着陸ができないため、当機は伊丹空港に向かいます」
とアナウンスが流れました。
空港でだけでなく、夕食のレストランや宿泊先のホテルまで
幼い子を連れて知らない空港。どうしよう......。
今のように携帯もない時代で、夫に連絡もできません。しかも、伊丹空港に着いてから手荷物も多くて......。
そんな時、同じ便だったらしい1人の男性が、
「僕がロッカーに預けてきてあげます」
と申し出てくれました。
その後も、夕食を取るレストランや宿泊先のホテル探しも手助けしてくれたのです。
同じ男性がまた
臨時便は翌朝7時。子ども達がなかなか起きることができなくて、ホテルから空港へ向かうバスにもギリギリの乗車になりました。
その時も、前日と同じ男性がまた助けてくれたのです。空港でロッカーの荷物を取って、さらに飛行機に預けてもくれて、もう感謝のしようがないくらいでした。
高知空港に着いてから改めて「お礼を言おう」と男性を探しましたが、見当たりませんでした。
いまだに感謝しています。「ありがとう」が言えなくてごめんなさい。
今、こうして年齢を重ねた私は、旅先で困っている人がいたら手助けをしてあげようと思っています。
あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
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