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「こ、これは行きたい」「タイムスリップ感」 出雲で生き続ける〝廃駅〟の魅力に1.1万人感動

松葉 純一

松葉 純一

2026.01.17 11:00
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旅の楽しみというのは、いろいろある。何を目的にするかは人それぞれだが、2025年12月18日に、「大社駅に行きたい」という率直な呟きとともにX上に投稿されたポストは、多くのユーザーの共感を呼んだ。

旧大社駅 (しん(@sin103neko)さんの投稿より)
旧大社駅 (しん(@sin103neko)さんの投稿より)

天井の高い、とても広々とした空間。和風でもあり、西洋風でもある。趣深いこの場所が「大社駅」。

大社、といえば、出雲大社? 島根県出雲市にある、あまりにも有名な神社だ。「縁結びの神」として知られ、日本神話の中心地とも言われる、格式高い古社である。

投稿者・しん(@sin103neko)さんのポストには、1万1000件を超える「いいね」のほか、こんな声が寄せられた。

「こ、これは行きたい」
「大社駅は素晴らしい 駅とは思えない 立派な佇まい」
「この建物も好きだし、外の廃線跡を眺めるのも好きです」
「出雲ってすごいよね」
「"タイムスリップ"感。元に戻れるでしょうか、それとも、居座ってしまいましょうか、、、」
「同好の士よ(笑)!! 僕も、同じ思いです」

旧大社駅は、出雲大社参拝の玄関口として、1912(明治45)年に開業した。1990(平成2年)に廃止されるまで、出雲市今市町から大社町を結ぶ大社線の終着駅だった。現在の駅舎は、1924(大正13)年に改築されたもので、国の重要文化財に指定されている美しい木造建築だ。

この場所の魅力は、それだけにとどまらない。Jタウンネット記者は2026年1月初旬、山陰旅行を実現させた投稿者・「しん」さんに詳しい話を聞いた。

在りし日の人々が見た景色

旧大社駅、2020年11月13日撮影(しん(@sin103neko)さんの投稿より、再掲)
旧大社駅、2020年11月13日撮影(しん(@sin103neko)さんの投稿より、再掲)

投稿者・「しん」さんによると、12月に投稿した写真は2020年11月13日に撮影したもの。5年ほど前の光景だ。

その少し後の21年2月1日から旧大社駅の保存修理工事が始まり、25年12月20日についに完了。駅舎内はまだ公開されていないが、「しん」さんは2026年1月7日、出雲を訪れた。

出雲大社(しん(@sin103neko)さんの投稿より、再掲)
出雲大社(しん(@sin103neko)さんの投稿より、再掲)

皆さんご存じのとおり、6日午前には島根県東部を震源とする最大震度5強の地震が発生。

「しん」さんの旅も容易なものではなかったようだ。しかし、たどり着いた。「山陰の方々が一致団結した様も目にし、俺も負けずに大社駅に行けた」と呟く。

印象深かったことは何か? と尋ねると、「←旧大社駅」と書かれた看板を曲がった先に目に飛び込んできた旧大社駅の駅舎だったという。

旧大社駅を示す看板(しん(@sin103neko)さんの投稿より)
旧大社駅を示す看板(しん(@sin103neko)さんの投稿より)

駅にたどり着いた時には、「あぁ、往時の人々もこうして歩いて駅に着き、この駅舎を目にしたんだ」「大社駅はまさに出雲大社の玄関口」と感じたそう。

路線は廃止されても、大社駅はまだ生きている

旧大社駅の駅舎内部の公開は、2026年4月中旬の予定。

現時点での現地の様子を、「しん」さんに尋ねると、こう語った。

「職人の方々による工事や地元の方々による観光案内への準備など、静かながらもご多忙の様子でした」
「一言で言えば『着実に4月中旬の駅舎内公開に向けて各自懸命に、そして駅復活という一つの目標に向けて皆一丸となって作業されてらっしゃる』といった状況です」
「作業されている業者の方、地元民の方、皆さん笑顔で明るく楽しく仕事をされていたのが印象的でした」(「しん」さん)
旧大社駅、2026年1月7日撮影(しん(@sin103neko)さんの投稿より、再掲)
旧大社駅、2026年1月7日撮影(しん(@sin103neko)さんの投稿より、再掲)

「しん」さんのポストには、「また行きたい」「公開されたら必ず行く」といった決意や、「行ったことないけど行ってみたい」といった声が数多く寄せられている。

駅としての役割を失った旧大社駅は、旅の目的地の一つとなる場所に生まれ変わっている。

「路線は廃止されましたが、大社駅はまだ生きている、これからも多くの人が行き交い、大社駅は生きていくのだと心から感じた次第です」(「しん」さん)
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