旅の途中で出会った女性と「2時間の縁」 別れた後の身に起きた出来事にびっくり(東京都・60代男性)
東京都在住の60代男性・Kさんが、大学生だったころのことだ。
サークルの合宿へ行くために電車に乗っていると、隣の席の老婦人と話をすることになって......。
<Kさんからのおたより>
昭和時代の話です。
大学生の時、サークルの合宿がありました。私はバイトの都合で、1日遅れで1人で向かうことになっていました。
合宿先は西伊豆で、都内から「踊り子」号に乗りました。指定席で探していたところ、隣りの方は70代くらいの上品なご婦人でした。
出発して、どちらからともなく声をかけて話をするようになったと思います。
話の内容は、私が大学生であることや、そのご婦人は、都内に住んでいて、息子さんが医者をしているといったことでした。
途中社内販売が来て、私は飲み物を、そのご婦人はみかんを買い、私にもおすそ分けをしていただきました。
あっという間に時間も経ち、私は修善寺で下車、ご婦人は下田まで行くとのことでした。
ふとズボンのポケットに手を
私は修善寺で降り、昼食を食べようと店を探している時、ふとズボンのポケットに手を入れたところ、なにやら紙が入っていました。取り出すと、なんと千円札が2枚入っていました。私は几帳面で、お金を裸で持ち歩くことはありません。
もしや、先程のご婦人がそっと差し入れてくれたのだと思いました。
確かに、ご婦人がみかんを買う時に、お金をくずしたいからと言っていたのを思い出しました。そこで何も言わずにそっと差し入れてくれたのだと思います。
連絡先を聞くわけでもなく、たった2時間ほどのご縁でしたが、とても素敵なご婦人を忘れません。
今まで誰にも話したことはなかったですが、この機会に改めて感謝を込めて投稿致します。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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