ここはスイス?いいえ、中部です 楽園と見紛う〝県境の絶景〟に1.8万人感動「ここ日本なんや、美しいなぁ」
「絵本の世界みたい」「ここスイス?」――
2025年12月9日にX上に投稿された写真について、そんな声が飛び交った。
青草が生い茂るなだらかな高原の向こうに、けわしい峰々が連なって見える。どこまでも青い空の下、白い雲がわきあがっている。
添えられていたのは、こんなコメントだ。
「岐阜と長野と富山の県境があまりにも楽園すぎる」
なんと、日本の風景だった。
「れん」(@xRENZAURx)さんが投稿したこの写真には、1万8000件を超える「いいね」(2025年12月12日時点)が寄せられるなど、話題になっている。
Jタウンネット記者は、れんさんに詳しい話を聞いた。
「まじで行きたい」「ハイジの山だ」
投稿者・れんさんは、冬季槍ヶ岳赤岳登頂、槍穂大キレット日帰りをはじめ、全国の山歩きを楽しむ山大好きXユーザーだ。「毎週15時間日帰り登山してます!」とbioに記している。
そんなれんさんによると、話題の写真は飛騨山脈(北アルプス)の双六岳と樅沢岳の鞍部にある山小屋「双六小屋」から少し登ったあたりから、鷲羽岳(わしばだけ)を望んで撮影したもの。2024年8月3日の17時ごろだったという。
「この日は日中曇りがちでしたが、日が暮れる前に晴れ始めたので、夕陽を見に双六岳山頂へ向かっているところでした」(れんさん)
鷲羽岳は、北アルプス最奥部の山のひとつ。長野県大町市と富山県富山市にまたがる標高2924メートルの山だ。
「鷲羽岳、いわゆる北アルプス深部が大好きで、このエリアは毎年何回も登っています」
「この日は双六岳と槍ヶ岳の縦走で、1泊2日を20Lのザックで、ビバーク装備でテント場で泊まったのち、深夜槍ヶ岳へ縦走しました」
「双六岳へ向かうには難易度は高くないですが、一泊は必須です。私はトレランをする時もあるので一日14時間ぐらいかけて、この山域の日帰りに何度もチャレンジしています」(れんさん)
その途中で出会った絶景。撮影時の感想を聞くと、「なんで誰も登らないの!? こんなに美しいのに! みんなテントから出てきてよ! でした笑」と、語る。
「こんな時間(夕方)に登る人なんていなく、あまりの美しさに号泣しながら撮影していました」(れんさん)
あまりにも美しい風景に、Xにはこんな声が寄せられている。
「ここ日本なんや、美しいなぁ」
「素晴らし過ぎます......!」
「まじで行きたい」
「ハイジの山だ」
「スイスって言われても信じちゃうかも」
スイスまで行かなくても、長野と富山の県境に行けば、この絶景に出逢えるかもしれない。ただし、相当の脚力と登山の経験は必要だろうが......。
岐阜と長野と富山の県境があまりにも楽園すぎる…✨ pic.twitter.com/h4k8kBEoOA
— れん (@xRENZAURx) December 9, 2025