大分・佐伯市に佇む〝謎の河童〟にネット困惑 握手をすると...「なんだこれ」「シュールだ」
佐伯の珍名所
— チャタ (@chataberry) November 8, 2025
「カッパの手から少し離すと水が出ます」
なんとも言えない哀愁が漂う pic.twitter.com/XiV31uibAG
大分県佐伯市には不思議な〝珍名所〟がある──。
そんな情報が、X上で注目されている。
「なんとも言えない哀愁が漂う」
2025年11月9日、Xユーザーのチャタ(@chataberry)さんがそんな呟きと共に投稿した動画に写っているのは、人間の子供ほどのサイズの像だ。
背中に甲羅を背負い、縁がギザギザしたお皿のようなものを頭にのせている。どうやら、カッパを模したものらしい。
そして像の隣に設置された立て看板には、こんな文言が。
「カッパの手から少し離すと水が出ます」
その言葉通り、実際に手をかざしてから離してみると......。
あ、頭の上から水が噴水みたいに飛び出した!?
このカッパ像、一体何なのだろうか? Jタウンネット記者は10日、まずは発見者のチャタさんに話を聞いた。
佐伯市とカッパの関係は?
佐伯の珍名所
— チャタ (@chataberry) November 8, 2025
「カッパの手から少し離すと水が出ます」
なんとも言えない哀愁が漂う pic.twitter.com/XiV31uibAG
謎のカッパ像が佇んでいるのは、佐伯市にある佐伯城跡(城山公園)への登山道の入口付近でのことだ。
チャタさんは毎年佐伯市に足を運んでおり、22年と23年に訪れた時にも、このカッパ像を撮影したという。
「突然のカッパで謎。佐伯市には河童伝説でもあるのだろうか? と思いました」(チャタさん)
記者は13日、カッパ像の詳細について佐伯市にも話を聞いた。
取材に応じた都市計画課の担当者によると、自然豊かな佐伯市では各地域にカッパについての昔話が多く伝わっている。
「市民にとってカッパは昔から身近な存在として親しまれていたようです」(佐伯市・都市計画課の担当者)
そのため、市内には他にも大小さまざまなカッパ像が多数存在しているそうだ。
チャタさんが撮影した、城山歴史公園登山道入口にあるカッパ像もその1体。
設置されたのは、今からおよそ30年前のことだ。
年老いた河童、反応鈍し?
「旧文化会館跡地に建立された村上勇氏(佐伯市出身の国会議員として活躍)のブロンズ像設置のお礼として、1992年に村上家から寄贈を受け設置されました。『こどもたちに夢を与える』という氏の遺志が由来となっています」(都市計画課担当者)
ちなみに、頭の皿から水が噴き出すギミックは、像の手にあるセンサーが明るさを感知することで反応する仕組みになっている。
ただ、老朽化によりセンサーの感度が悪くなっているかもしれないため、「何度か手を近づけたり離したりしないと反応しないこともあります」とのことだ。
握手することで水を噴き出す珍妙なカッパ像に、X上ではこんな声が寄せられている。
「なんだこれ...なんだこれ」
「そこから湧き上がるんですね」
「シュールだ...」
「こういうカラクリあるの好き」
「キュウリを投げると追いかけて走ってゆく機能もほしい」
「達観した目をしている」
こうした反響について、都市計画課担当者は
「長年、この地の風景の一部として地元を見守ってきたかっぱが、今、多くの人に愛嬌のある姿を 発見されたことを大変嬉しく思っています。
かっぱとともに、佐伯市の豊かな自然、海の幸、美しい景色も満喫していただけることを願っております」
とコメントした。
なお、佐伯市が発行している「市報さいき」の2025年11月号では、ちょうどカッパに関する特集記事が組まれている。
気になる人は、こちらも合わせてチェックしてみて。佐伯市の様々な河童像の姿を見ることができる。