「げすいどうをつくってるでね」 浜松の工事看板にSNS絶賛「良いアイデア」「なんかかわいい」
語尾が「でね」になる前は...
「つくってるでね」という方言についても、登場当初から変更が加えられている。
「方言の使用は、2024年度までは方言『だに』で、2024年度は『でね』にしております。断定系から柔らかい系に変更した感じです」(マット担当者)
「だに」の看板にイラストが描かれているように、マットでは「ひらがな」「方言」のほかにも「絵付き」の看板も使用している。このような工夫について、担当者は次のように語る。
「税金を使った公共事業である以上、この手のものは地域住民や通行者や発注者の理解が得られなければ実施できないと考えておりまして、少しづつ試しながらやってきている感じです」
「方言付きや絵つき看板は、年代を問わず、概ね良い評価です。今回の工事でもオリエンテーリングの子らが興味を持ってくれているようです」(マット担当者)
ところで、浜松市では毎年、工事現場周辺の住民の理解と協力を得ることを目的に、施工業者が実施した工事現場のイメージアップ状況を審査し、優れたものを表彰する下水道工事のイメージアップコンクールを実施している。
工夫を重ねている成果か、マットは12年連続(工事受注年)して表彰をうけているという。
23年度の受賞作品を見ると、マットは最優秀賞。「このさき げすいどうこうじちゅうだにっ」と書かれた横断幕や、堅苦しさの排除を目指したイラスト看板やポスターなどが評価されたようだ。
「浜松市役所はこの手のアイデアに対する理解度が高く、前向きに対応してくれる」と担当者は話す。
他の企業も、イメージアップのためにいろいろな工夫を凝らしている模様。浜松市内を移動するときは、下水道工事の現場にご注目を。