「下を向いて歩く子供」日立市の動物園で増加中? カワイイ〝理由〟に7.5万人感心「作った人頭良すぎ」
どんぐりシーズンはこれから
日立市かみね動物園は、茨城県北東部に位置する日立市営の動物園だ。
Jタウンネットの取材に応じた日立市産業経済部かみね公園管理事務所の担当者によると、どんぐりポストがスタートしたのは、2014年だった。
「落ちているどんぐりをみんなで集めて動物たちに届けることで、季節の移ろいを感じながら、来園者と動物がつながるきっかけになればと秋限定のポストを設置しました」(かみね公園管理事務所担当者)
動物の栄養バランスや来園者の安全性の面から、「直接は無理だけど、集めてもらったものを飼育員がエサやりする」という今のカタチになったそうだ。
どんぐりポストが設置されているのは、カバ舎前と、ホンシュウジカ舎前の、園内2か所。集まったどんぐりは、クマ、ニホンザル、リスなど、どんぐり好きの動物たちのおやつになる。
どんぐりとはブナ科の果実の俗称だが、動物園内にはマテバシイ、スダジイ、クヌギ、コナラ、シラカシなど、約500本以上はあるという。どんぐりの実が落ちるのは、例年、10月から11月頃中旬あたりとのこと。
「最近、園内を歩くと、動物ではなく、どんぐりを見つけているためなのか、下を向いているお子さんを見かけることが多くなりました」
「私も幼少期は、わけもなくどんぐりにはまった時期があったので、今の時代の子どもたちも同じなんだな......と思うとほほえましく思います」(かみね公園管理事務所担当者)
ただし、どんなにどんぐり集めが楽しくても、他所で集めたどんぐりは持ち込んではいけない。
「園外のものは農薬や病気の心配があるので、園内で拾ったものを入れてください」と担当者は付け加えた。
良い子の皆さん、どんぐりポストに入れるのは、日立市かみね動物園の中で拾ったどんぐりだけだよ。約束だぞ。
カバの前にある「どんぐりポスト」。10日間でこんなに溜まりました!みんな拾ってくれてありがとう。動物たちのおやつにします。まだ設置しているので、どんどん拾って入れてね。(園外のものは農薬や病気の心配があるので、園内で拾ったものを入れてください。)#かみね動物園 pic.twitter.com/k8syf6B2F7
— 日立市かみね動物園〔公式〕 (@HitachiCity_Zoo) October 7, 2025