「本当にやっちゃったよ」「地鉄界の猛者」 ネット民、銚子電鉄にまんまと騙されてしまう
記者「エイプリルフールのジョークと受け取っていいですね?」
「このXへの投稿は、エイプリルフールのジョークと受け取っていいですね?」
記者の質問に、銚子電鉄総務部の担当者は、「はい、そうですね」とは答えなかった。
だからといって「いいえ」でもなく、「今はなんとも申し上げられません」と煮えきらない。思わずイラッとしてしまう。
ジョークでなければ、まじ? そういえば、ポスターのデザインの完成度が妙に高い......。「崖っぷち」という文字がプロのデザイナーが手がけたかのように、かっこいい! 「崖っぷち」感が出ている。
Xの反応の中にも、「ホンマに変えてきそうな会社だからなぁw」という声もあった。これは、ひょっとしたらひょっとするぞ!
というわけでウォッチしていると、2日、次のようなポストがXに投稿された。
昨日の投稿にてお知らせした路線名愛称「犬吠崖っぷちライン」に関して、ただいま弊社内にて準備を進めております。
詳細につきましては、近日中に公式ホームページやSNSにて改めて発表いたしますので、今しばらくお待ちください。
代表取締役 竹本勝紀
さらに3日、遂にこんな宣言がなされた。
【お知らせ】
路線名愛称が「犬吠崖っぷちライン」に決定しました。
銚子の景勝地・屏風ヶ浦や犬吠埼への観光誘客を目的に「崖っぷちプロジェクト」を発足し、その取り組みの一環として実施します。
今後は崖っぷちをテーマとしたコラボや企業間協業に注力してまいります。

観光客誘致を目的とした「崖っぷちプロジェクト」を発足し、路線名愛称を「犬吠崖っぷちライン」とすることを、マジで決定したという。
断片的な情報を公開し、興味をひく――これはティザー(teaser)と呼ばれる巧妙なマーケティング手法で、まんまと焦らし作戦にひっかかったようだ。銚子電鉄、あなどるべからず。
同じように騙された皆さんからは、こんな声が上がっている。
「まさかのガチで草w」
「エイプリルフールネタや、なかったんか...」
「あ~本当にやっちゃたよw」
「地鉄界の猛者」
同日、同社は公式サイトでも正式に新路線愛称について発表。車内アナウンスが「銚子電鉄・犬吠崖っぷちライン、外川(銚子)行きです」といったものに変更されること、同社の看板商品「ぬれ煎餅」を小さく割った「〝かけっプチ〟ぬれ煎餅」の発売予定などの詳細を明らかにした。
これから展開される「崖っぷちプロジェクト」にも大いに注目したいものだ。
【路線名変更のお知らせ】
— 銚子電鉄(公式)🍘 (@choden_inubou) March 31, 2025
この度、4月1日より路線名を「銚子電鉄線」から
「犬吠崖っぷちライン」に変更いたします。 pic.twitter.com/Aigdd8hHJF