さすが競走馬の名産地 北海道・新ひだか町の〝走り出したくなるホテル〟が話題「馬好きにはたまりません」
ゲートインして「出走」し、万馬券を食べる朝
取材に応じた同社代表取締役の佐藤貢さんによると、朝食会場の入り口がスターティングゲート仕様になったのは2025年3月。
アネックスインでは2月から1か月間かけて1階フロアの改修工事を行っており、それに伴って実施したリニューアルの一環だという。

「『馬産地にしかできないビジネスホテルになろう!』と思い、考えました」
佐藤さんは、そう語る。
内装は「馬産地らしさ」を追求。牧場の緑をアクセントにした落ち着きのあるデザインにするなど、色々とアイデアを練った。
その中で、何かしら「馬」をイメージしたものは何かと考え、牧草→馬→競馬→レースと連想。最終的に、こんな考えに至った。
「そうだ、ゲートを作ろう!」
そして、なんと手ずから作ってしまったのだという。
「近くの競走馬牧場のビッグレッドファームまで本物のゲートを見に行き、構想を練りました。材料はホームセンターで大人買いし、ゲートの枠には水道の凍結防止カバーを使うなど、通常では考えないDIYです」(佐藤さん)

ゲートは当初オブジェとして置く予定だったが、制作を進めるにつれて規模が壮大になっていった。
そこで、たまたまスペースがあった朝食会場前に入り口として置いてみることに。
もちろんこの入り口以外にも競馬や競走馬に因んだ設備・サービスが盛りだくさん。朝食券は馬券を模しているし、朝食で提供しているお米には地場産の「万馬券」という品種を使っているんだとか。

ビジネスホテルでここまでこだわったのは、なぜなのか?