さようなら、〝わかさ生活のウマ〟 まさかの「転職」発表に8万人驚がく...一番の思い出は?本人に聞く
わかさ生活の「名物広報」が引退する。
2025年2月19日、同社広報部の公式Xアカウント(@WAKASASEIKATSU)が投稿したそんな発表が、X上で話題になっている。

同アカウントの「中の人」といえば、リアルなウマの被り物をして、わかさ生活の公式キャラ「ブルブルくん」と共に様々な広報活動を行ってきたことで知られている。
一般のユーザーだけでなく、時に他社の企業アカウントとのユニークな「絡み」も披露。広報アカウントとして人気を集め、フォロワー数は17万3000件以上(21日昼時点)。Xユーザーなら、一度は見たことがあるのではないだろうか。
そんな、わかさ生活のウマの人が、まさかの引退。今後は転職先であるGMOサイン( @GMOSign_JP)の公式X運営に携わる予定だという。
なぜ、わかさ生活からの引退を決意したのか。これまでの〝中の人人生〟を振り返り、いま何を思うのか。
Jタウンネット記者は21日、その胸の内を本人に聞いてみた。
「最初は右も左もわからなかった」
わかさ生活広報部の中の人(以下、ウマの人)がXの運営を担当するきっかけになったのは、新卒入社の際の第一次面接でのことだった。
「『広報を担当したいです!広報業務の中で、Xも担当し、企業アカウントでNo.1になりたいです』」と話したことがきっかけでした」(ウマの人)

そして入社してからちょうど3か月が経った、2020年7月頃。念願だったX運用担当に抜擢される。最初は右も左もわからず「これ投稿していいですか?」「こう返信していいですか?」と周りの先輩に細かく聞いていた、と振り返る。
「引き継いだ時点で9900人ほどのフォロワー数でしたが、フォロワー数に遠く及ばない『いいね』数の少なさに悩み、自分のアカウントからもいいねをしていたりしました。
この頃はとにかく必死に運営をしており、家に帰ってもSNSの書籍を熱心に読んでいたりしました」(ウマの人)

そうした試行錯誤と研究を繰り返し、途中からはウマをかぶるようにもなり、アカウントをフォロワー数17万人以上にまで育てた。
これまでの活動の中で特に印象に残っているのは、わかさ生活が8月8日に制定している「ブルーベリーの日」および会社の創業日の関連ワードで計6度、Xのトレンド入りを果たしたことだ。
「特に2024年の『#ブルーベリーの日』は日本のトレンドでは2位でしたが、世界のトレンドにまでランクインしました。
フォロワーの皆さんと一緒にトレンド入りを目指して取り組み、一緒に成果を分かち合える貴重な機会でしたので、とても印象に残っています」(ウマの人)

また、同時に実施したキャンペーンにおいて、AOKI、Softbank、ミツカンといった計18社の企業が、トレンド入りを目指すわかさ生活を応援。キャンペーン賞品を無償で提供してくれたことに対して、「各社のお気遣いが嬉しかったです」。
「ファンが迷子にならないように」
5年弱に渡る活動に幕を下ろすウマの人。引退後の新天地は、インターネット関連事業を手掛けるGMOインターネットグループ(本社:東京都渋谷区)だ。
「企業アカウントの№1を目指すと公言し、運営を行っていくなかで、何事もやるからには№1を目指すGMOインターネットグループの存在を知りました」(ウマの人)
今後は、同社が運営する電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」の公式X運営に携わる予定とのことで、「一生懸命自分ができることを頑張りたいです」と意気込みを語った。

それにしても、引退の発表のみならず、転籍先の発表までも行うというのはかなり異例。一体、どのような背景があったのだろうか。ウマの人は語る。
「弊社の代表からは『いままで、中の人を応援してくれたファンの方が迷子にならないようにしなさい』と温かいお言葉をいただきました。
また、後任の担当者が『前任の担当はどこにいったの?』という質問などを受けた際に、フォロワーの皆さんに答えられないといったことはさせたくはないと考えたことがきっかけで、両社にも承諾をいただき、このような形をとることになりました。当社の代表の懐の深さには、感謝してもしきれません」
ファンが迷子にならないように──異例の発表の背景には、わかさ生活の温かな思いが込められていたのだ。

長らくSNS上を賑わせ、ファンに笑顔を届けてきたウマの人の引退発表には、X上で8万件以上のいいね(24日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「もー馬いじり出来ないのかぁ...」
「いつも投稿にほっこりしておりました!」
「陰ながら、いつも投稿を楽しみにしていて、応援していました。新天地でもご活躍を応援しています」
このほか、これまでに親交のあった数々の他社アカウントからも、引退を惜しみ、新天地での活躍を祈る多くのコメントが寄せられている。
こうした反響に対し、ウマの人は「フォロワーの皆さんの応援が毎日の支えとなり、これまで頑張ることができました」とコメントしつつ、
「わかさ生活はこれからも様々な挑戦をしていく会社です。どんな新しい取り組みが生まれていくのか私も楽しみですし、『逃した魚は大きい』ならぬ『旅立った馬は大きい』と言ってもらえるような活躍をしたいです。
これまでわかさ生活Xを応援してくださった皆様には、後任の担当のことも温かく見守り、応援していただけると嬉しいです!
改めまして、これまで沢山応援くださりありがとうございました!!」
と、フォロワーやファンへのメッセージを語ってくれた。
「ブルブルくん」と共に走り回るウマの人の姿をもう見られないのは寂しいが、今後新たな舞台で輝いていく姿を楽しみにしておこう。
長い間お疲れ様でした。そして、ありがとう、〝わかさ生活の広報のウマ〟!
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【大切なお知らせ】
— わかさ生活 広報部 (@WAKASASEIKATSU) February 19, 2025
現担当の退職に伴い、2月24日(月)をもって運営を後任へ引き継ぎいたします。温かく応援いただけますと嬉しいです。また、現担当は今後GMOサイン(@GMO_Sign)の運営に携わる予定です。このような発表は珍しいかと思いますが、それに至るまでの背景や感謝の想いをまとめました。 pic.twitter.com/7B6WVvactL