「仕事中に大地震があり交通網がマヒ。帰宅困難になった私に見知らぬ老人や車の男性が...」(埼玉県・60代女性)
帰宅困難者になって...
少し待ちましたが人がどんどん増えてあふれかえってきたので、早めの夕飯をすませようと、長蛇の列のファミリーレストランに並びました。
どこのお店も非常時なので早めに店じまいする所が多く、その店も私のところで早期終業を発表しました。
運良く食事にだけはありつけたものの、帰宅困難者になった私は夜寝る場所の確保ができていません。
しかしその時、北海道からの旅行帰りだったという年配の御婦人が、「息子から連絡が来て、近くのホテルが臨時避難所としてロビーを開放してます。みなさまご一緒しませんか」と大きな声で呼びかけてくれました。
周りにいた人は全員、この方と一緒にホテルの避難所に行くことができました。
駅前の高級ホテルで、自家発電なので停電もなく、暖房あり、水や毛布の無料貸し出しもあって非常に快適でした。おかげで風邪を引くこともなく、翌日は元気に自宅に戻る用意ができたのです。