「なにが始まるのかと思いました」 神社で写真を撮ろうとしたら...宮司の〝珍行動〟に15万人ほっこり
神社の境内にいた小鳥を撮影しようと思ったら、思いもよらない展開になってしまった......。
そんなユーザーの投稿が、X上で注目されている。
美しく堂々と、まるでランウェイを歩くトップモデルのようなこの子は......鶏? ちっとも「小鳥」には見えないが......。
2024年7月24日、Xユーザーの砂利(@jarimaziri)さんは、写真と共にこう呟いている。
「神社の境内に小鳥がいたので社務所で『鳥、撮らせてもらっていいですか』と訊いたところ、狩衣姿の宮司さんが『鳥!? 撮りますかっ?』と走って出ていき、社殿の脇にあった鶏舎を開け放つと『コーコッコッコ......』と見たことのない鶏がゾロゾロ出てきて、そうじゃねえんだよなと思いながら撮った二枚」
小鳥を撮ろうとしたら、ちょっとしたすれ違いから立派な鶏が出てきたらしい。
さては宮司さん、鶏たちのことをかなり愛しているな......?
「なにが始まるのかと思いました」
なんともほっこりするエピソードに対し、X上では15万件を超える「いいね」(8月5日夕時点)のほか、こんな反応が寄せられている。
「にわとりも宮司さんもかわいいwww」
「一所懸命脚を広げてテクテク歩いて可愛すぎる」
「自慢の愛鳥を撮らせて欲しいと言われて、喜ばない鳥好きは多分いない。宮司さんも嬉しかったろうなあ」
「誇らしげでかわいいw」
「めっちゃ可愛がられてるのがわかる。微笑ましい」
7月25日、Jタウンネット記者が投稿者の砂利さんに話を聞いたところ、話題の写真を撮影したのは関東三雷神の1つで、古くから「水戸の雷神さま」として親しまれている別雷皇太神(べつらいこうたいじん)。
24年2月10日、初めてこの神社を訪れた砂利さんは境内でジョウビタキという小鳥を見つけ、写真に収めたいと思った。
そこで撮影の許可を取ろうと宮司さんに声をかけたのだが......。
「真剣な顔をして、小走りで社務所から出てこられたので、なにが始まるのかと思いました」(砂利さん)
砂利さんは神社に鶏がいることなど知らず、かなりビックリした模様。そして宮司さんの手によって放たれた鶏たちを撮影しながらも「まいったな、こうしている間に小鳥がどこかへ行ってしまう」と焦ったそうだ。
なおその後、元々撮影したかった小鳥・ジョウビタキも無事に撮影できたらしい。何よりである。
さて、思わぬ焦りを砂利さんにもたらした鶏たちだったわけだが、別雷皇太神にとって彼らはどんな存在なのだろう?これだけ熱心に披露してくれたわけだから、宮司さんはやはり、かなりの愛鳥家なのだろうか。
気になったJタウンネット記者は8月2日、別雷皇太神にも話を聞いた。
「預かって欲しい」と言われ...
取材に応じた禰宜の小室紫織さんによると、同社にいる鶏は主に烏骨鶏(うこっけい)。8羽の成鳥と、24年5月に生まれた10羽のヒヨコがいる(取材時点)。
ヒヨコたちも、今はだいぶ成長して境内を元気に歩き回っているそうだ。
神社に最初にやってきた鶏たちは、福島県南相馬市出身だと小室さんは言う。
「東日本大震災で避難をする際に『連れて行けないから預かって欲しい』と崇敬者からご連絡をいただき飼うことになり現在に至っております」(禰宜・小室さん)
そんな鶏たちについての砂利さんとのやり取りを、宮司さんは覚えていた。
彼は写真が好きで、よく写真を撮っているという。だから、砂利さんに声をかけられた時も「折角なら、普段は檻の中からしか撮ることができない鶏なので、放し飼いのところで撮影をされてはいかがかな」と思って声をかけたんだとか。
つまり、「鶏好きの宮司さん」ってワケではなかったってこと......?
「自分はそんなに可愛がっていないのだけど...」
いや、そんなわけでもないらしい。
今回、取材をきっかけに写真が話題になっていることを知った別雷皇太神の面々。禰宜の小室さんは写真を見て、「本当にいい写真。走っている姿が可愛い」と思ったそう。
そして、宮司さんも喜んでいるという。
「宮司は、『鶏が好きな宮司さん』というコメントを見て『妻が鶏を可愛がって主に世話をしていて、自分はそんなに可愛がっていないのだけどな』と強がって申しておりましたが、私から見ると動物が好きな宮司は鶏小屋のそばを通るたびに小声で『かわいいね~』と言っているので鶏をとても可愛がっていると思います」(禰宜・小室さん)
鶏ではなく写真が好きな宮司さん......かと思いきや、やはり、鶏も好きな宮司さんだったようだ。
「神社では足を運んでいただくと、神社(神様の家)として以外にも今回の鶏や季節の草花、木陰で感じる心地よい風など多くの安らぎを得ることができます。ぜひ気軽にお越しになってください」(禰宜・小室さん)
今回話題となった鶏たちの撮影は、「もちろん大丈夫です」。猫等に食べられてしまう場合があるため、小屋の中にいることもあるが、基本的には外で放し飼いになっている。
神社から境内の外に出ることはなく、ある程度であれば近づいて撮影してもOKとのことだ。
「子供の鶏はだいぶ大きくなってきましたが、新たに現在母鳥が卵を温めております。もしかしますとヒヨコが見られるかもしれません」(禰宜・小室さん)
宮司さんをはじめ、みんなに大事に愛されている烏骨鶏ファミリーたちが気になる方は、水戸の雷神さまへ足を運んでみては。