芸術的変身を遂げた〝すちノリ〟に7.7万人から感嘆と絶望の声 ちょっと見ない間にキレイになりやがって...
ちょっと見ない間に魅力的になりやがって――。
久々に会った顔なじみを見て、そんな気持ちになったことがあるかもしれない。
とある美大生も、つい先日そんな再会を果たした。

プラスチックの容器から、透明のエノキのようなものが下に向かって伸びている。
まるでそういう作品かのような、繊細なビジュアルだ。
こちらは2024年7月17日、美術系大学でデザインを学ぶ東京都在住の学生・斐野(@HIN_O_hino)さんが
「なんていうか...少し見ない間に魅力的な見た目になったね...」
という呟きとともに投稿した1枚。
投稿には7万7000件を超えるいいね(24日夜時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「ここまで芸術的なスチのりアートは初めて見た」
「めっちゃ綺麗」
「使い方によってはこれで作品ができそうって思っちゃった」
Jタウンネット記者は18日、投稿者の斐野さんに話を聞いた。
1週間ぶりの再会に...
斐野さんによると、透明な物体は発砲スチロール等の接着に使う「スチのり」が漏れて固まったものだ。
斐野さんがスチのりにしばしの別れを告げたのは、オープンキャンパスの準備の時だったという。
普段作業している教室を会場として使うため、大掃除を実施。その際、スチのりをボックスへ収納した。
それから一週間ほど経ち、斐野さんは再会を果たす。以前より、魅力的になった姿になったスチのりと――。
「スチのりの液漏れが固まった時、普段使っている道具がこんなにも美しい姿になることがあるんだと感動しました。
本来の用途とは異なるにも関わらず自然現象の一片を切り取ったような美しさが魅力だと思います」(斐野さん)

ところで、X上ではその美しさへの賞賛だけでなく、スチのりがカバンの中に漏れ出た経験があるユーザーから「モバイルバッテリーの穴全部潰れた」「トート2、3枚これで死んでる」といった悲しい体験談もかなりの数寄せられていた。
「今回わたしは漏れ出て固まったのを美しいと愛でる余裕があったのですが、引用を見ているとそんなこと言ってられない経験をされた方も多いようで震えました...」(斐野さん)
みなさんも、お気をつけて。
なんていうか…少し見ない間に魅力的な見た目になったね… pic.twitter.com/l6LBEOqXiF
— 斐野 (@HIN_O_hino) July 17, 2024