「優先席の老人に突き飛ばされた学生の私。足の間のカバンまで車外に蹴り飛ばされて...」(東京都・20代女性)
シリーズ読者投稿~あなたに届け、この「ありがとう」~ 投稿者:Mさん(東京都・20代女性)
その日、Mさんは通学で使っているバスで恐ろしい体験をした。
混雑しているバスで下りる人の通り道を開けようとしたのだが、タイミングが遅れたことで高齢男性に激昂されて......。
<Mさんの体験談>
都内の学校へ、電車とバスを乗り継いで通学する途中のことです。
駅からバスに乗った際、私は真ん中の出口付近に立っていました。
バスは満員ではないもののそこそこ混んでいて、私は自分の足の間にカバンを置いていました。
「邪魔だよ!」
あるバス停に着いた時、優先席に座っていた年配の男性が立ち上がり降りようとしました。
私は通り道を作るため動こうとしましたが、前にずれればいいか後ろにずれればいいか迷い、動くのが遅くなってしまったのです。
それでも、前にずれようと動いたその時......。
「邪魔だよ!」
その年配の男性がそう言って、私の体を後方に突き飛ばしました。
そして、その場に残されていた私のカバンもバスの外まで思い切り蹴り飛ばして、降りて行ったのでした。
まさかの事態に呆然としているうちに...
あまりのことに恐怖や驚きを感じて呆然としていましたが、気づけば後ろにいたサラリーマンらしき男性に、突き飛ばされた体を支えられていました。
そしてまた別の男性が、バスの外まで私のカバンを拾いに行ってくれました。
そのままバスは発車し、次のバス停で停まった時、私は手すりに掴まり縮こまっていました。
他のお客さんが降りるのを確認していると、ふと後ろに男性が立っていることに気が付きました。その男性は私の背後を覆うように立っており、扉が閉まると離れていきました。
「もしかしたら私を守るように立ってくれていたのかも」と気が付いた時には、もうその人はバスから降りてしまっていました。
突き飛ばされたことに呆気に取られ誰にもお礼を言うことができませんでしたが、恐怖の中でも色々な人が助けてくれたことに胸が温かくなりました。
あの時私を助けてくれた方々にお礼を言いたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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