「ジュースを買いに行ったら、10円足りない。レジ前で悩む幼い私に、後ろに並んでいた中年男性が...」(東京都・30代男性)
2024.06.29 11:00
値段も見ず店員さんに...
母から貰った100円玉2枚を握りしめ、2階建て車両の1階にある売店まで行くのは、6歳の私にとっては、ちょっとした冒険でした。
街中の自動販売機が100円から110円になって間もない頃です。母としては200円あれば、新幹線の中で多少割高だったとしても大丈夫、と思ったに違いありません。
ようやくたどり着いた売店、大好きなオレンジジュースを値段も見ずに、店員さんに渡しました。
「210円です」
その言葉に私は凍りつきました。
どうしよう、足りない...。席まで取りに戻ろうか、でも今来た距離をもう一度戻るのか、他にもう少し安いものがないか聞いてみようか、子供だからまけてくれないかな...。
小さな頭でぐるぐる考えたと思いますが、いい答えは出ませんでした。