1日2組しか入れない割烹旅館「常磐館」 100年経ても色あせない美しさにうっとり
大切な客人をもてなす場所だった
投稿者「りせん*」さんが、割烹旅館「常磐館」を訪れたのは2024年5月26日。
昼食をここでとるために、事前に予約をしていたという。
現地に到着し、戸を引いた瞬間に息を呑んだと語るりせん*さん。館内があまりに美しかったからだ。
奥へと続くのは、ぴかぴかに磨かれた床。りせん*さんは同館の女将さんに、「欅の一枚板を横に張って並べたものだ」と教えて貰った。
「この常磐旅館は、炭鉱の町で賓客となる財閥関係者や役人が宿泊できる場所を提供できるようにと転業したと伺いました」
「その町を象徴する場所のひとつで、後世に残すべきもの。大切な客人をもてなす場所だったようです」
「常磐館はご家族のご尽力があって6代目まで守ってこられたそうです。ただ老朽化もあり、現在改修中のお部屋もあるとのこと。職人が思うまま作った鯉の間や応接室の意匠はもう同じものを作る事ができないと思われます」(りせん*さん)
食事をしたのは、ツツジの間。4月末から5月中旬にかけて、庭を彩る何種類ものツツジを見ることができる。
りせん*さんが訪れた5月末は既に大半が咲き終わっていたものの、ゆらぎガラスの向こうにポッと遅咲きのツツジが咲いていたのが印象的だったという。
そしてもちろん、建物だけでなく、昼食も素晴らしかったそうだ。